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大英博物館 古代エジプト展 [展覧会/講演会他]

大分暑くなってきましたね>< こう暑いと集中力は低下する一方ですが、これからまた8月中旬に向けて物凄く忙しくなるので気合いれてまいりたいと思います。

そんな暑さの最中(さなか)ですが、画材を購入したり美容院に行く予定もありましたので、1日時間をあけて色々と全部やってしまおうと思いまして!母から頼まれていた絵の具や自分の仕事用のスクリーントーンを購入したり、髪を切ったり。それで時間があれば、「大英博物館古代エジプト展」に寄ってこようと画策しました。金曜日は博物館や美術館が夜までやっているところもあったりして助かります…が、大英博物館展をやっている「森アーツセンターギャラリー」はいつも22時までやっているのですね。金曜日でなくても良かったかなーと思ったのですが、今日(7月13日)を逃すと時間が取れないかもしれませんので思い切って足を伸ばすことにしました。ちなみに余談ですが、こちらの森アーツセンターギャラリー、こんなに遅くまでやっているにも関わらず金曜の夜はナイトギャラリーをやっていたりします。詳細は公式サイトでご確認下さるとお分かりいただけるかと思いますが、本当に夜遅くまでお疲れ様です…と思いました。私は田舎住まいですので終電の関係もあってナイトギャラリーは参加できないのですが、ミイラもありますので涼しい夏の夜が過ごせるのではないかと思いますw 混雑状況ですが、私は18時くらいに会場に到着しましたが、結構ゆっくり見れました。ただ、場所柄なのか夜はカップルが多そうで、しかも結構この方達はしゃべるので話し声が気になる方にはあまりお勧めできないかも?とりあえず、美術館でのマナーとして静かに見て頂きたいなぁというのが今回の率直な感想です。最近うるさい人が多いのがちょっと悲しいT-T

さて、大英博物館古代エジプト展ですが!
irgt.jpg実は私、6月から「ヒエログリフ(古代エジプトの文字)講座」なるものを受けておりまして、本当にチョビッとではありますがヒエログリフが読めるようになりつつあります。まぁ、本当にまだまだ雀の涙ほどですがw ヒエログリフは以前から興味はあって関連書籍などは何冊か購入しているのですが、なかなかどうして、語学を独学でやれる頭もないものですから一箇所つまづくとそのまま放置せざるをえない状態でした。それでも地道に色々とやってはいたものの、仕事が忙しくなってしまうとなかなかそちらまで手が回らず。そんなところに講座の案内がメルマガできまして、これは!と思い受講するに至りました。ちなみに全5回、現在3回目の受講が終わった所です。

今回の大英博物館展は、何が凄いって37メートルもあるパピルスが来ているのです。もちろんパピルスにはヒエログリフや絵が描かれています。そこで思ったわけです、3回目の講義が終了した段階でどこまで認識できるものなのか…と。まぁ、一つの語学を習得するのに一回1時間半で三回受けただけですから、そんなにすらすら全部読めるわけはないのですが、明らかに以前とは違う見方をするのではないかなと思いまして。それもあって今見てみたいと思った次第です。結論から言えば、読めるわけがないw ただ、37メートルのパピルスではないのですが、部分的には理解できる単語などもあって以前よりは物凄く面白く感じました!「あ、ここにもしかして名前が書いてあるのではないか(ただし文字リストがないと読めないレベル)」とか、「あ、この単語は神殿、これは神官だ」とか。展覧会などで見ることが出来るヒエログリフの文章には決まり文句みたいなものがあって、それも少しだけですが見つけられました。3回の講義で凄い進歩なのでは!と私は思っています。自画自賛。

gfhiero.jpgちなみに、37メートルあるグリーンフィールド・パピルスですが、一つ、とても目立つ所に頻繁に書かれているヒエログリフがありました(画像。たまに違う表記もあるのですが、多分この表記が一番多そう?)。見に行った時は文字のリストがなかったので読めなかったのですが(あっても分からない所も多数ですがw)ちょっと見ていたら、これ、もしかしたら名前なのではないかと思いまして…未熟なりに調べてみました。これから見に行く方のちょっとでもお役に立てれば幸いです。読めてませんがw すみません。ちなみにこのパピルスの持ち主である女性の名前はネシタネベトイシェルウ(画像内のキャプションでイシャルウになっていますが、イシェルウが正しいです。お詫びして訂正いたします)。イシェルウの当たり何となく読めませんか?「シュ」と仮名をふっていますが、これ、前後する文字によって若干読み方が変わるのでシェになるのかなと。ただ、名前の中の文字もいくつか分からないので明確な答えは今の私では出せませんでした。5回の講義が終る頃には読めるようになっているといいなと思います…。

37メートルのパピルス以外にも色々なパピルスが来ています。どういう理由なのかは分からないのですが(痛みが激しいもの?痛みやすいもの?)複製も結構入っているようです。レプリカか本物かは展示の額が違うのですぐに分かると思いますが(パッと目にも本物のパピルスではないことは分かりますけどw)それでも、そこが抜けてしまうと続きものの場合は困るのでレプリカ展示でも助かります。ヒエログリフを読むのに支障はありませんしね。とにかく、今回は文字などを見たい方にはお勧めの展覧会です。パピルスものが多いですので!逆に言うと立体物、華やかなものの展示は少ないです。そういうのをお求めの方は8月からのツタンカーメン展がお勧めでしょうか。凄く混みそうですが(苦笑)。

一般的にヒエログリフには3種類あるといわれていまして、ヒエログリフ、ヒエラティック、デモティックに分類されているようです。ツタンカーメンなどファラオの関わる遺物に描かれていたり彫られていたりする文字はヒエログリフ(神聖文字)になります。ですが、大英博物館展で展示されているパピルスは主に神官のものが多いらしく(多分)、文字は少しヒエログリフを崩した感じのヒエラティック(神官文字)が主のようです。私の知識ですと、このヒエログリフとヒエラティックの境目がどこなのかいまいち良くわからないのですが、恐らく37メートルのパピルスに書かれているのはヒエラティックではないかなと推測いたします。っていうか、図録にヒエラティックと明記されていましたので推測に間違いはないようですw きちんと書かれたヒエログリフも満足に解読できない状態ですので、37メートルのパピルスの死者の書などは読めるはずもなくw ただ、ヒエラティックで箇条書きにされている「42か条の罪の否定告白」の部分はいつか読めるようになりたいですね。ここの部分は図録に訳がきちんと載っているので答えあわせが出来ますから。ヒエラティックなのが難解ですけれどね…orz

ちょっと文字について色々と書きましたが、正直文字が読めなくても絵を見るだけでも楽しめます。古代の人って絵が上手かったんだなぁと壁画などを見ていつも感心するのですが、パピルスに書かれたものも素晴らしい出来ばえです。37メートルのパピルスは、なんというか、文字がメインの漫画のような感じ。主人公であるネシタベネトイシェルウの冥界の旅の様子が描かれています。展示品にそえられている解説を読んでいくと、ヒエログリフが読めなくても楽しめます。私も含めて、読めない人の方が圧倒的に多いと思いますのでw解説はとても有り難いです。それにしても37メートルもの超大作、どれくらいの期間で描き上げたものなのでしょう??絵描きとしては気になります。というか、パピルスに描かれたものを見ているとなんだか懐かしい気持ちになります。アナログ作業は大変ですが、昔はデジタルはなかったのでコピーペーストなどもないわけですから、文字にしろ絵にしろこれだけの量をよく描いたなぁと感心せずにはいられません。先人は偉大です。

パピルス以外にも色彩の美しい棺などもありました。本当に色が綺麗に残っています。また、金箔が施された容器の模型にはラムセス2世の名前(ウセル-マァト-ラー-セテプ-エン-ラー)も見受けられました。こういうちょっとした所でも分かると私は嬉しい♪ それから、実は以前、古代エジプトの食玩?でオシリス神像を手に入れたのですが、それの本物が来ていてビックリしました。思っていたよりも大きくて感動!食玩の出来も良かったんだなぁとどうでもいいところでまた感心。個人的には今回の展覧会で素敵だなと感じたのは「動物の風刺パピルス」。これが結構コミカルで良いのです。動物がゲームをしていたりしてますので、ご興味ございましたらチェックしてみてくださいね♪ 一番印象に残るのではないかと思われます。

そんなわけで、ざっくりとではありますが第一回レポートはこれにて終了。実は時間があれば2回目も行ってみたいなと思っているのです(確約は出来ませんが)。今度はヒエログリフ講座5回全部終了した時点で行ってみたい。今回よりはヒエログリフが読めるのではないかと思っていまして、成長した自分が見れたらなぁとw 今は手元に図録もありますので予習も出来ますし、「ここに名前が」と思っていたのに読めなかったところも調べていけますしね。

そんなこんなで観覧終了しましたのでミュージアムショップへ。ツタンカーメン展に備えてお金をためるべく、今回の展覧会では図録以外は買うまいと思っていたのですが…いつの間にか手に一杯荷物持ってました>< とはいえ、他にも欲しい物があったのですがこれでも我慢はしたのですけどね。さすがに一万円越えてしまうと厳しいので諦めました。ロゼッタストーン関連のグッズはどれもセンスも良くて欲しいものばかりだったのですが、そっと棚に戻りしましたw しかし、どうしても我慢ならずに購入したのは以下の物です。
goods.jpg

bastt.jpg

inpw.jpg


光の石と書かれている書籍は展覧会で購入したものではありません。展覧会から帰宅した時に丁度届いていたものです。バステト(猫)のブックエンド2個組みと図録、麻?で出来た手提げの3点を購入しました。。ブックエンドがね、高かったんですよね>< 重さも結構あるので持って帰ってくるのが大変でした。でも、買えてよかった!今まで見たことがなかったですし、丁度ブックエンドを探していた所でしたので購入できて嬉しかったです。ちなみに一番下の画像の中央辺りにいる緑のお顔のオシリス神の像が、上記しましたとおり本物が今回の展覧会で来ています。

では、この辺で!


■関連リンク
・大英博物館 古代エジプト展(2012年7月7日~9月17日)公式サイト
→ http://egypt2012.jp/
・ツタンカーメン展 (2012年8月4日~12月9日)
→ http://kingtut.jp/
・世界考古学発掘アカデミー講義 はじめのヒエログリフ Ⅰ
 (全5回 講師:河合望先生)申し込み終了しています。
http://www.akht-inc.com/jigyo/academy.html
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