高校野球。

普段はテレビをつけて仕事はしないのですが、今日は特別。まわりの友人知人が「高校野球が面白い！」と言っているのを聞いて、興味が湧いたのです。野球は…正直、余り詳しくない人なのですが(以前ライトノベルで野球小説の挿し絵を描かせて頂いていた時に勉強したっきり…)、それでも、「いい試合」という言葉の響きは何か引き付けるものがあったのかも知れませんね。

とりあえず、前の日の事を知りたくて、早めにテレビをつけました。うわ〜ほとんどの局がこの話でもちきり…。おかげで、前日の試合を見る事が出来なかった私でも、今日の試合に対する予備知識が色々と手に入りました。早稲田のピッチャーさんがハンカチで顔を拭うシーンが印象的でしたね。それを真似して、応援の人や駒大苫小牧のピッチャーさんも真似をしていたのが楽しかった！おかげで、試合が始る時間まで結構楽しめましたよ。ただ、仕事をしながらなので、途中、あまりに集中力のせいで記憶がとんでいましたが…。

さて、試合開始の時間がやって参りました。仕事のラフの〆切りを今日目安にしていたので、この日のテレビは結構見るのが厳しい…。でも、ある程度は出来ていたので、あとは多少構図をいじって、もうちょっと編集さんが分かるように描き起こしてと言う作業でしたので、少し見る事が出来ました。最初と最後だけ…。2点入った所までは記憶に残っているのですが…その後、仕事をしていたら…いつの間にか４-3になっておりました。一番いい所を見逃していたような気がします！！がく〜ん！！

でも、選手の皆さんには申し訳ないのですが、個人的には結果はどうでも良かったんですよね。どうでもっていう言いかただと語弊がありますが、なんて言うのかな…どっちにも勝って欲しかったって言う気持ちがあったのです。駒大苫小牧は3連覇がかかっていましたし、早稲田実業は初優勝がかかっていました。そして、どっちも一生懸命で…。だから負けて欲しくないと…。

ですが、勝負の世界ですから、必ずどちらかが勝って、どちらかが負ける。だからこそ戦いのカッコよさって言うのか…そういうのがあると思うのです。勝負の世界でなかったら、ここまで野球をやる人はいないんじゃないのかな…全国一を決める試合もなかったのではないかな…そして強いチームに勝ちたいと頑張る人もいなかったんじゃないかな…。もちろん「野球が好き」という前提の元に皆さんプレイされていると思うのですが、それだけじゃ…ここまでこれないのではないかと思ったりする今日この頃です。野球の大好きな人が、精一杯腕を競って楽しむ場所…それが甲子園なのではないかと、知識がないなりに想像したりしています。

勝利の女神は「早稲田実業」に微笑みました。敗れた駒大苫小牧も、考えてみれば全国2位ですから…それは凄い事です。力一杯頑張ったのですから、勝負では負けても心は一回りも二回りも強くなっていると思っています。そして人もチームもどんどん強くなっていくのでしょうね。

閉会式を見て、人の可能性って凄いなと感じました。一生懸命になると何でもできる…そんな気持ちにさえさせてくれました。喜びの涙も悔しい涙も…忘れません。いつまでも野球が好きで、プレイしていってくれたらなぁと思いました。何かに打ち込む事ができて、好きでいられる事っていい事だと思います。特に今夏の甲子園は、好きな野球を一生懸命やっている選手も、それを見ている人も、共に素敵な時間を過ごせたのではないでしょうか。好きな事をやって、それを見る人を感動させる事ができるって凄いですよ！一生懸命は人を引き付ける力があるんだなぁと改めて思いました。選手の皆さん、素敵な時間を有難う！来年は、もう少し高校野球をみたいなと思った、テレビでの決勝戦観覧でした。

一生懸命はかっこいい！！！