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馬姫と白い花 [pixiv企画]

漫画を描いている余裕がサッパリないので(T▽T)、ネームを切るよりは文字うつ方が早いかなという事で、ちょっとしたSSを書き留めておく事にしました。綾鳥さんのマスターさんを見た瞬間にフッと思いついたお話です。漫画に出来ればいいんですけどね…。

とりあえず、覚え書きみたいなものなので…文章の無茶ぶりがいつもの更に倍以上となっています。笑って許して下さい。あと何度も言うようですが文才がないのと恥ずかしいのでお話の方は畳んでおきます。御興味ある方は「続きを見る」からどうぞ。ちなみに馬姫(ブクマコメントから拝借しました)はセルシオーレ、白い花はデイジーさんです。
放課後。
校舎から少し離れたとても広い緑の森の中に乗馬クラブの馬場があリ、生徒たちが今日も乗馬のレッスンをしている。乗馬クラブの担当教師は、金髪の…容姿は整っているが問題「師」と言われる、教師としては少し問題のある性格をしている男だった。ただし、その問題「師」もこと乗馬に関しては危険を伴うため、クラブといえども指導は厳しい。今は数人の生徒に対してあれこれと注意をしているようだった。

そんな夕暮れ時。
一頭の黒い体の雌の馬が、一人の生徒に興味をもち近づいてきた。黒い馬の名はセルシオーレといい、乗馬クラブ担当教師エクスの持ち馬だ。馬が興味を示した人物は乗馬クラブの生徒というわけではなく、少し馬に興味がありクラブの敷地を彷徨っていた所にその黒い馬が突然やってきた…という感じだった。しかし、馬の方は木の柵がめぐらされているために顔を近づける以外の事は出来ない。セルシオーレはその女生徒を眺めながら思った。

(あたし…この娘(こ)知ってる…)

生徒は白い服を身にまとい、澄んだブルーの瞳をしている。

(白い体で青い目をして…)
セルシオーレはいつも見ていた。ふとエクスが一枚の写真を大事そうに持ち、厩舎で静かに泣いている姿を。その写真には青空色の瞳をした白い子馬と小さなエクスが写っている。

(エクス様をいつも泣かせる悪い娘(こ)…)

女生徒がふと興味本位で触ってみようとセルシオーレの鼻面に手を伸ばしたその時だった。突然馬は頭(かぶり)を振り、生徒を吹き飛ばした。

「きゃあ!」
それと当時に彼女がつけていた眼鏡も宙を舞う。
「どうした!?何事だ、セルシオーレ!」
遠くから主の声が届いた。その言葉にハッとなったのはセルシオーレだった。怒りに任せて生徒を突き飛ばし、もしかしたら怪我をさせたかもしれない…いくらエクスが馬を溺愛しているといっても、生徒に怪我をおわせる事に関してはきつく躾けられていたので、その罰をおそれたからだった。その感情は既にエクスの顔に出ている。彼のセルシオーレにむけられた目はとても厳しかった。

「大丈夫か、キミ」
駆けつけたエクスは女生徒を抱きおこす。
「怪我は?痛い所はないか?」
真剣な面持ちで一つ一つ安全確認をしていく。幸い怪我はないようだったが、しかし、足下に壊れた眼鏡が一つ落ちていた。エクスはその眼鏡を手にとり、かろうじて割れていない方のレンズで遠くの景色を見た。
(相当…目が悪いようだな…。これでは自力で寮に帰るのは厳しいか…)

エクスは乗馬クラブの生徒を一人呼びつけ
「ちょっと女子寮までこの子を送り届けてくる、
クラブの方はすまないがお前が見ていてくれ。
すぐに戻る」
いうやいなや、女生徒をすっと抱き上げて歩き始めた。ビックリしたのか、彼女は目を丸くして
「きゃ!だ…大丈夫です、歩けますから…」
「…。私に手をつないで道案内をさせる気か?
この方が楽だろう、大人しくしていろ。
そうだ、眼鏡のスペアはあるか?
あるのなら、この壊れた眼鏡は私が預かって、
修理にだしておくが」
「部屋にもう一つ、眼鏡はあります…」
「わかった」

エクスの金色の髪がフワリと歩くリズムに合わせて揺れる。その後、何も言葉が交わされないまま、寮の前までやってきた。ふと何かを思ったのか、エクスは女生徒の顔を見つめた。
「あの…なにか?」
「…アリッ…サム…??」
「え?」
「いや、どことなくお前に雰囲気の似ている生徒がいてな。
今、フッと思い出した。
そういえば、名前を聞いていなかった。名は?」
「デイジー・シャスタと申します」
「…覚えておこう」

そういうと、再びエクスは歩みを進める。デイジーの部屋の前にくると彼女をおろし、エクスは勝手に扉をあけて中に入った。
「スペアの眼鏡は?」
「テーブルの上の小箱の中に…」
エクスは小箱を見つけるとそれをスッと持ち、ふたを開けて彼女の前に差し出した。デイジーは眼鏡を受け取り、いつものようにかける。
「今日はすまなかった。
あの馬はセルシオーレと言って私の馬で、
だいぶ女性には手厳しい。
きちんと躾けていたはずだが、何故か暴れた。
何かしたのか?」
「いえ…少し触ろうとしたら…突然」
「そうか。
基本的に馬は優しい。
クラブに入らなくても触ったり体験乗馬も出来る。
馬が好きならこれに懲りずにまたきてくれ」
そう端的に呟くと、来た道をなぞるように歩き始める。そして少し歩いて立ち止まり、思い出したように一言添えた。
「眼鏡は修理が出来たら使いのものに届けさせる。
スペアがもうないのなら、それまではその眼鏡を大事にな」

しかし、寮をでて、その寮の門の前でエクスは少し首をかしげる。
(…セルシオーレは何故…暴れたのだろうか…。
乗らない限りはあんな風に危害を加えるヤツではないのだが…)
その疑問の答えはその時は見つからなかった。エクスは仕方なく、クラブの馬場まで足早に戻る。

季節はもうすぐ夏。夕方といっても少し汗ばむ陽気になってきた。エクスは何故か懐かしい気持ちになって空を見上げる。馬の形をした雲が、風にとともに颯爽と走り抜けていった。

******
セルシオーレの空目っぷりに自分で考えていて吹きました。色しかあってないぞ!!あと、本当は眼鏡がなおってきて、ウォルフに届けさせる所まで考えていたものの、文章でこの量だと漫画にするともっとになってしまうので、今回はここまで。しかし…漫画に出来るのかなぁ。心配。出来なかったらすみません。多分漫画だともうちょっとたどたどしさがなくなると思うのですが…どうでしょうねw

何にせよ、このお話はメモ書きみたいな感じなので、言葉の使い方がおかしいのは目をつぶってやって下さい。おかしいのはいつもですが!もう皆さん、目をつぶりっ放し状態にしてしまってすみません。でもこうやって文章で書いておかないと忘れちゃいそうなんですもの〜!!描けるとしたら7月中旬くらいですしね…。

あと、デイジーさんの事はキャラシしかない現状ではこれが精一杯でした。敬語で話すとは書いてあったのですが…これで大丈夫かなぁ…。あと目が悪いといってもここまで悪いのかとか…。何はともあれ、漫画に出来るかどうかも分からないので、基本的には本編に上がらなかったらスルーして下さい。上がってもスルーで…いいですw 私の「デイジーさんと脳内で絡みたい!」を文章にしただけですので!!デイジーさんの漫画などが上がればそれを参考にまた色々と他の絡み方を考えようかなと思ってますです、はい。

とりあえずスッキリしました。しかし、デイジーさんのキャラシが上がった時はウォルフと絡ませたいなぁと思っていたのですが、キャラシを見たり読んだりしたらエクスのが絡ませやすいのかなと思っちゃいました。増々ウォルフが動かなくなりそうですw どうしようかなぁ。まぁ、それはおいおい考えようと思います。ピク主楽しいです。妄想だけで生きていけそうです。では!
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