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創作語り2「Alchemist Ψ」 [創作]

創作語り2回目は、閲覧できるものが少ない当サイトの中で、唯一少し読める容量があるかなというコンテンツとなっております「Alchemist Ψ(アルケミスト サイ)」でございます。本来ならΨはプサイと読むようですが、私の創作ではサイと呼んで頂きたいなと思っています。プサイですとギャグになってしまいますのでw この創作はもともと趣味で書き始めたものではなく、商業用にするために手をつけたものでした。もちろん最初から現在サイトで公開しているような設定ではなく、紆余曲折あった創作です。

大昔にVジャ◯プで半年ほど版権ものの漫画連載をさせて頂いていた時にお世話になった担当さんが別の月刊誌に異動になりまして、そこで漫画を描くなら力を貸しますよというのが事の発端でした。この辺は長くなるので簡単に要約しますが「天使悪魔もの・ファンタジーは多すぎるのでダメ、できれば手品やマジックを絡めたものがいい(←その当時の話なので今はどうだかわかりません)」という事でした。基本的に原作なしで書いた事が今までありませんでしたので、それでなくても難しいのに更にハードルが上がったわけです。で、たまたまこの事をミクシィの日記か何かで書いたところ助け舟が…。力のある方がご助力下さるという事になりました。ただ、それでも何を書きたいのかは自分で叩き台を作る事に。そこで色々あって出来上がったキャラが今の「AlchemistΨ」の主人公であるサイでした。この時はまだちょっとした外見だけしか決まっていませんでしたが。

ですが、その方とも次に話を持っていった出版社でも結局「自分が表現したいもの」が見出せず、この話はなかった事に。この間数年ありました。でも、書きたい物語は見出せなかったのですがサイというキャラは捨てきれなかったわけです。数年の間、ごちゃごちゃいじっていたので愛着があったのだと思います。サイも最初は手品師だったりしたのですが、そのうち狼男や吸血鬼、メトセラ設定なんかもつきました。この中に、実は錬金術師というのもあり、興味が出たので調べてみました。黄金やホムンクルス、不老不死の薬を作り出す力…何だか面白いなと感じまして。この時点では錬金術師ということだけで設定作業を進めていました。でも、何だかもう少し世界を広げたい…。

そこで少し連想ゲームのような事を自分の頭の中でやってみたわけです。黄金といえばなんだろう?黄金で有名なものは?金…黄金色の砂…砂漠…砂漠といえば私は真っ先にエジプトを思い浮かべました。その時にツタンカーメンの黄金のマスクだとか古代エジプト方面に気持ちがいったのではないかと思います。しかし当時は古代エジプトの知識が壊滅的になかったので本を買ったりして調べ始めました。そうしたら、あろう事か古代エジプトにどっぷりはまり込んでしまって今に至るというわけです。タイトルはシンプルに「錬金術師サイ」なわけですが、このΨ(サイ)の文字については、どうしてもこれを使いたかったという理由がありました。デジタルのフォントですとかなり無理がありますが、私はこの文字から鍵や剣を連想したのです。Ψの真ん中の縦線がシュッと真っ直ぐ伸びているのでその辺を少し大袈裟に長めにして、鍵あるいは剣のような装飾を施してタイトルロゴにしたら素敵なのではと…。剣はキャラクタの設定上難しいけれど鍵は話に入れ込めるのではないか…色々と考えました。しかし、ロゴは作ろう作ろうと思っていたのにもかかわらず、そう思ったまま未着手です…。物語が「奇跡的に」(←強調w)完結して同人誌を作ろうというような事になったらデザインするかもしれません…。

さて、Alchemist Ψに関してですが。現時点でのメイン登場人物はサイトの方に人物紹介ページがございますのでそちらでちょっとした事はご覧いただくとして、そこに書いていない事をこちらで。一番鍵となるのは主人公ではなくヘルメスなのですが、古代エジプシュト王国を3226年間統べていたファラオ(王)です。その3226という数字はどこから来たのか…多分そんな数字まで気になった方はいないと思いますが(私の事だろうから適当につけたと思われても仕方がないのでw)、実は元にしたものがあります。ヘルメス王のモデルは「ヘルメス・トリスメギストス」という錬金術師の祖といわれる人物で、この方が3226年間生きていたという話を何かの本で読みましてそこからヘルメス王の統治年数を頂きました。それから、古代エジプトのトト神がヘルメス・トリスメギストスと同一視されていた事から、よりエジプト方面に世界観を置くようになりました。あと、これも何かの本で読んだのだと思いますが「ヘルメス・トリスメギストスは3人いる」という事で、AlchemistΨには同じ顔の登場人物が3人いるという設定に。ヘルメス王とサイとオメガ(オストラカ)は髪型が若干違いますが同じ顔という事になっています。しかし、外伝である「エシュケルの導」を作った時に、設定上どうしても同じ顔が4人になった時期がありました。この同じ顔4人目の人物…まだ出てきていませんが(あ、いや、ほんのちょっと出てきているかな…)、その後修正をかけまして違う人物となり、めでたしめでたし。作り変える事によっていい方向に向かったのは良かったです。こちらのお話の続きはいずれ公開いたしますのでしばらく…しばらく…お待ちください。…本当にすみません…。

続きといえば、本編2話はいつ更新するんだよ(怒)…という感じですが、全く手をつけていないわけではなく…。話と登場人物に若干変更が出まして、公開がのびのびになっております。こちらに関しましても本当に申し訳ございません…。ただ、ここ最近ずっとやっていたスケッチ大会で2話に登場する人物の大まかなビジュアル設定は作りましたので、こちらに一部公開いたします。セシェン城に住まう夫婦になります。一枚目はその城の主人です。
b_randrear.jpg

城…実はセシェン城という名前は今回おそらく初公開だと思うのですが、この城につきましては外伝には出てきています。サイとイオタが現代で住んでいる所、メフティという都市から北に車で30分ほど行った緑の森に囲まれている城がそれです。サイとイオタの他にその城の持ち主が住んでいると書いた気がするのですが、どうでしたっけ…w(聞かれても)。セシェンは古代エジプト語で睡蓮の意味。ただ、今まで文章できちんとした描写をしてないと思われますのでわからないかと思いますが、この城の周辺、見えるところに睡蓮は一輪も咲いていません。その辺も含めて2話を鋭意執筆中ですので今しばらくお待ちください…(もう、本当にそんなのばっかりですみません)。

さて、城の話は置いておいて…その城の主人について少し。画像の人物、名前をアージスト・ランドレアと言います。Archaeologist(英語で「考古学者」)を名前っぽくできないかなと思考錯誤した結果です。最近作り直した設定では初期と大元となる部分は一緒なのですが、外見や人物像などはかなり変更を加えています(2話着手当時は顔はしわくちゃな温和なおばあちゃんでしたw)。「代々」セシェン城を守る家系に「生まれ」世界屈指の古代エジプシュトの遺物コレクター(兼考古学者)という設定になりました。そちら方面の考古学の知識も半端なく、アルシュ博士も一目置くほど。ただし相当に気難しい人物で、学者その他横の繋がりを持つことを物凄く嫌い、遺物に関しても博物館などから展示要請が来てもすべて断る始末。一人で黙々と研究をする感じの人物です。ただし、アルシュ博士だけは特別に城への出入りを許可しています。

その気難しいご主人の奥方がマシェリ・ランドレア。
b_randrear2.jpg

めんどくさい旦那に愛想も尽かさずついてきている、ある意味凄い奥様です。ビジュアルを作る時のキーワードは「何を考えているのかわからない」「能面のような」「絵に描いたような眉毛」とかだったと思います。旦那が無口な上に無愛想なので、そこを埋めるかのように社交的ではあるものの、顔に出るアージストよりも、表情から考えていることが汲み取れない何だか怖い人物です。でも、裏はない予定です。飄々とした感じで物語上で動いてくれるといいなと思います。名前に意味はありません。アージストが呼びやすそうな名前…ぼそっと呟きやすそうな名前にしました。

上記キャラが2話で新規に加わってきます。お楽しみに!と力強く言いたい感じですが、公開できるのは当分先かと思われます…。色々やっているので…出来ないのに掛け持ちしすぎ…。

最後に既出のキャラですがスケッチを一点。アルシュ博士です。
b_arshu.jpg

主人公を差し置いて何で博士を描いたのかというと、ちょっとおじさん系のキャラを練習したかったのと、メインキャラ紹介ページの絵が相当古いので今描くとどんな感じになるんだろうか…特におじさん系は苦手なので今描いたら違うキャラになるのではないかと思ったのですが、何か全然変わらなかったね博士w!というオチがついたスケッチです。

そうそう、実はアルシュ博士にもささやかな裏話があります。アルシュと変換すると最初に「ある種」と出るとかそういうのではなくて(誰もそんな事は言ってない)、紹介ページのところに書かれている「好きなものは蒸かしたサツマイモで、ナイフとフォークを使って食べる」という話、これは今は亡き父がそういう風に食べていたので…変な癖?だなと思いつつ取り入れたものです。洗い物が増えるので自分で洗わないならやめてくれと言ったのですけれどねぇ…。何故サツマイモをナイフとフォークで食べるようになったのだろうか…それも突然やり始めた気がするのですよ…昔はそんな食べ方はしていなかったので…。その辺のことを亡くなる前に聞いておけば良かったと思いました。ちなみに容姿も性格も父とアルシュ博士では全然違います。私の中のイメージでは、ナイフとフォークを使ってサツマイモを食べるおじさんのイメージは博士のような容姿と性格の人で、そういう経緯もあって画像のような感じのキャラクタになりました。研究資料が散乱する自分の部屋で、サツマイモを目の前にかしこまってナイフとフォークを動かす姿を想像して癒される今日この頃です。

実の所、AlchemistΨに関してはあんまり語ってしまうとネタバレが酷い事になるのでどうでもいい事しか書けないのですが…とりあえず、今まで二転三転していた物語の結末については確定させました。よほどそれだとまずいという事がない限りは変更しない方向で。物語の最後を決めておかないと、どこに向かってキャラクターを動かすのかがわからなくなってしまってダメですね。この物語を公開した当初は時間の流れが二つある難しい話を考えていたのですが、それを真面目にやってしまうと私の文章技量では意味のわからない話になるでしょうし、多分私も書いていて何だかわからなくなること必至でしたので難解にならないようなお話にしたいなと考え直しました。途中で少し方向転換を余儀なくされた感じですが、それでも一応読んで頂けるような物語にはしたいと考えておりますので、ゆっくりお付き合いいただければ幸いです。

ちなみにホムンクルスですが。サイやイオタ、オメガなどのギリシャ文字の数だけ当初は設定を用意しようと思っていましたし登場させる予定でもいました。ただ、そこまで書くかどうかは今は思案中です。キャラごとに役割をきちんと用意できるかわからないからです。ただ登場させるためだけに考えたキャラというのはせっかく設定を作っても可哀想なだけですしね…。ですが、すでに名前すら出ずに物語上でガルバレイドの誰かさんによって殺害されているホムンクルスもいますので…設定すら作る前に死んでしまっているのは、可哀想とか以前の問題かもしれません…。現段階で設定ができている、物語上に出てきているのは、未公開分も含めて10体ほど。サイを現代にひきづり出すためにガルバレイドの誰かさんによって殺されたホムンクルスの人数は決めていませんが、犠牲は少なくはなかったのではないかと思います。それでも5・6体でしょうかねぇ…。おそらくオストラカの側についたホムンクルスもいるでしょう…そちらに重要キャラクタを置いてもいいわけなので、もしかするとギリシャ文字分用意できてしまったりする…??

それから、fromジパングという外伝で「ヘルメス王の黄金のマスク」が出てきますが、これも当初はただの黄金のマスクだったのですが最近になって非常に重要な役割をもたせました。おそらくその話はある程度物語が進んでから出てくる事になると思いますが、それまでに設定が死なないといいなと思います…。もうある程度話の筋は決めているので、余程の事がない限りは軌道修正はしないと決めているのですが、私の事なのでどうなる事やら…。

というわけで、創作語りというか備忘録みたいな感じになってしまいましたがAlchemistΨに関してのちょっとしたお話はここまで。あとは何とか物語を書く事で伝えられるようにしたいと思います…。ZEBRAの創作語りの時にエクスの拍手絵の話をしたせいなのかわかりませんが、拍手を沢山有難うございました!いずれ拍手絵の点数をもっと増やしたり、拍手画面でキャラがその日の運勢を占ってくれるというのも面白そうだなぁと思いつつ数年…。色々考えて数年たってもまだ実現できてないものが圧倒的多数で困ってしまいますが、とりあえず、創作語りを全て完走する事を目標に頑張りたいなと思っています。次は第3回、創作「葬儀屋セジェル」です。AlchemistΨと違って変更が多数出ている進行形の創作ですので、現在公開しているバージョンに関しては色々とお話ができるのではなかと思います。では、また今度!
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