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創作語り3「葬儀屋セジェル」 [創作]

さて第三回は「葬儀屋セジェル」です。私が今まで書いた創作の中で一番準備期間が短かったもので…現在設定をし直している真っ最中という…誠にお恥ずかしい状態になっております。ただ、2月一杯でサイトに上がっている物語や設定等は一度非公開にする予定ですが、現在実は2話までほぼ出来上がっているような状態で、そのうち1話はすでに公開中となっています。何でそこまで書いておきながら設定を変えて再出発しようとしたのかというと、書いていてどうも気分が全く乗らないというか、キャラが動かないというか。もちろんそれよりも何よりも「設定が破綻している」というのが本当のところで、そんな状態で進めてもきちんと完結しないだろうと思ったからでした。

もともと、主人公であるガフィールはpixivの企画に参加させるためにわざわざ新規で作り上げたキャラで、企画参加当時は漫画などもかなり頑張って描いていました。企画上では結構動いていたのです。ただ、色々とありまして…もう少しで企画が終了という最後の企画内イベントであまりにも悲しくなり…初めて企画を撤退しpixiv上からデータを全て消してしまいました。それ以降は、それがトラウマになり新規の企画には参加しない方向に…。でも、ガフィールに関しましては折角企画で命を吹き込んだキャラですので、どうしても放っておけなくて…勢いだけで物語を作り、現在絶賛破綻真っ最中の葬儀屋セジェルに登場させる事と相成ったのでございます。

相当な見切り発車でしたので…まぁ、作り直しはその時点で覚悟はしていましたが、今その覚悟した作業をやっているという感じです。…とりあえず、これ以上は新規の創作の数は増やさないようにしつつ、今あるものは大切に作り上げていこうかなと考えております。書きたいことは沢山ありますので。

さて、「今回スケッチを描いていた時点」では、キャラのビジュアルとある程度の設定は現行のままでバックグラウンドをもう少し作りこむような感じで作業を進めていました。物語の最後をどうするのかはもちろんですが、葬儀屋はどの辺までの仕事をしてどこから別の職業の人間が関わってくるのか、現在名前が挙がっている3つの国の関わり合いはどうなのか…かなり薄っぺたい設定で話を作っていたので、色々チグハグなところを仕切り直そうかと…。また、現主人であるガフィールの前に葬儀屋セジェルを営んでいた男性がいるのですが…その先代の男性はどんな人物でガフィールとはどういう間柄であったのか、ガフィールと幼なじみであるメニ国の王子・エルパ、情報屋のウヘムもきっと先代を知っていたはずなので、どういう付き合いがあったのか。とにかくいろいろな事を妄想する作業をやっていました。元々は字書きではなく絵描きですので、妄想ができなくなってくると絵を描きます。人物像はこんな感じかなという絵を描いてみて、そこからこういう顔の人物だったらこういう事をしてほしい…等々、性格や能力を割り振っていくような作り方をする事もあります。

というわけで、現段階で完成している2話までの物語の中で幼なじみ3人衆がどうも文字で説明しているだけにしか見えないのでもう少し作りこんでみようかなと思いました。試しに幼い頃どんな感じだったのかなというのを絵に描いてみたわけです。意外性がないのはいつも主人公ですかねw というわけで、下の画像はあまりにも思っていたままに描き上がってしまったガフィールの幼少期のスケッチ。本当なら顔だけではなくて、想像力を更に刺激するために3人いて何かしているところを描くべきなのですが、他にも設定を作りたいものもありましたので、今回の人物スケッチは基本顔だけです…。

◆ガフィール(幼少期)
b_gafir.jpg

意外性はないものの、描いてみたら少し気弱そうな感じになりました。もう少ししっかり者の方がよかった気もしますが、多分こういう一面も持っているのだろうという事で何かしら想像力を働かせてみました。おそらく彼がこのくらいの年齢の時には父親は健在だったのでしょう。だから気弱でもやっていけた。あと、引っ込み思案な雰囲気もあるので、同年代の遊び友達を父親がガフィールのために欲しがったかもしれません。現段階の設定では、ガフィールの父親はツタンカーメン王墓の守護人でもあり王宮にも出入りがありましたから、そこで王子のエルパと出会って…少ししっかり者になっていくのかもしれません。

◆エルパ(幼少期)
b_elpa.jpg

現在公開している人物紹介ページでは若干落ち着いた雰囲気に見えるところもありますが、子供の頃は相当やんちゃだったのではないかと私は思っていました。王子様のやんちゃって普通の男の子とスケールが違いそうな気がしますので、その後、親しくなるガフィールはかなり手を焼いたのではないかなと(そしてしっかり者に成長していく…)。王宮で父親が王と謁見をする際にガフィールを伴って行ってそこで初対面を果たすということは、エルパの設定を作った時に少し考えていました。最初、父親の後ろにずっといたガフィールの事を女の子だと思っていてエルパが一目惚れしたみたいなエピソードを考えていたのですが、上の画像のようなやんちゃな子だと、気になったら突っ込んでいきそうなのでガフィールにちょっかい出して男の子とすぐにわかるような気もしますね。

◆ウヘム(幼少期)
b_uhem.jpg

画面の隅にちょこっと描いたものなのですが、個人的には結構意外な表情で出来上がった感じです。ふてくされてる感じ…というのか。彼は裏稼業として情報屋を営んでいて、でも表向きはセジェルの営業のような事をしているという設定に変更しようと考えていました。元々は孤児で、何かの拍子にセジェルの先代と出会って雇い入れてもらう事に。ただ、こういう表情をする子供ってあんまり人間関係のいいところで育ったとは思えないのですよね…。先代と出会った時も最初は心を開かなかったのではないのかなぁと思いました。もちろん王族や金持ちは嫌いな雰囲気…。もしウヘムを現行通りにガフィールとエルパの幼なじみとするのであれば、かなり頑張らないとなじまなそうなので困っています。特にエルパとはもめそうですよね。

幼なじみにする必要性があるのかと若干最近思うようにもなっているのですが、幼なじみにするのであれば橋渡しはおそらく先代であるガフィールの父親がする事になるのだろうなと思いまして、ちょっと描き起こしてみたものが下の画像です。
b_father.jpg

27歳ですでに葬儀屋セジェルの切り盛りはガフィールがしていますので、父親はだいぶ若くして他界した事になっています。最近この父親について少し設定を詰めていたのですが、この創作を立ち上げた当初は、ビジュアル設定こそありませんでしたが、死者の国メニでは伝説になっていた男性という事と、葬儀屋を立ち上げる前はトレジャーハンターであったという事、ガフィールの父親であるという事だけはすでに決まっていました。なぜ伝説になっていたかというと、ツタンカーメン王とアンケセナーメン王妃の間にできた胎児2体のミイラが(この物語上では)数千年前に行方不明になっていて、そのせいで王墓の守護神が物凄い剣幕で怒っていたのですが、その2体のミイラをトレジャーハンターであるこの男性が見つけて王墓にかえしたからです。こうやって書くと些細な事かもしれませんが、メニの国では最重要課題であったのですよ…。優秀な墓守がミイラを見つけ出す事ができないまま守護神の怒りを鎮めることが出来ずに殺されてしまったりしておりましたので…。胎児のミイラを盗まれて怒る守護神ということで、そのモチーフはツタンカーメン王の妻であったアンケセナーメンにしていました。史実の人物にかなり無茶な設定で動いてもらう事になっておりましたが、今後はどうなるのか…未定です…。

え?ここまで全部読んでしまったら、少しばっかりネタバレじゃないですか?そう思った方がいるかどうかはわかりませんが(長いのでここまで読んでいる方がいるのか微妙ですがw)ご安心ください。スケッチを描いている時は上記のような感じで色々と模索していましたが、現段階では更に別の方面に変化する可能性がありますので…多分上でお話しした方向には進まないと思います(苦笑)。なので裏話を色々と書くことが出来ました。まぁ、前から思ってはいた事なのですが、ZEBRAもAlchemistΨの主人公も、この次に語る予定のTUT9(仮)の主人公も、現段階での葬儀屋セジェルの主人公ガフィールも全て優等生系のキャラなのですよね…。見た目よりも性格は冷たくなくて優しい感じの模範生タイプで…。自分が好きなタイプの主人公で物語を作ろうと思うと全部一緒になっていくのです。や、誰が困るわけでもないのですが…いくら趣味とはいえちょっとどうなんだろうかと思いまして…。だったら一つくらい、見た目どおりにクールでダークで物凄い力を持っていて…とかそういう感じの主人公がいてもいいのではと最近になって考えるようになりました。現段階で融通がきくのは葬儀屋セジェルだけですので、大幅に書き換えるのであれば今しかない…では、少しダークでクールなキャラクターにするにはどうしたらいいのか。

実はガフィールはpixivの企画に最初に出した時点では「強面で無口な感じの人物」だったのですが、交流を重ねるにつれ優しい感じにまとまっていきました。それを初期に戻してみよう、となりまして。ただ、ガフィールをダークでクールなキャラに変更した場合、今まで作ってきた彼の周辺のキャラも変更は余儀なくされますので若干ためらいがあったというのが正直なところです。ビジュアルだけでも使えないかな…なんて今でも思っています。とにかく、主人公像を確定してどんな話にするのかを決めないと周辺キャラの変更以前の問題ですので、振り出しに戻って現在考えているところです。できれば墓守ではなく、タイトル通り「葬儀屋」に焦点を当てたい…。しかし、どうしたら…。

ここまでになってしまうと、もう本当に最初から作り直しなので主人公のイメージを少しづつ固めるためにあれこれ書いたり描いたり妄想したりするわけです。そこで描いたのが下のスケッチです。
葬儀屋セジェル設定.jpg

以前エジプトの料理店に行った時に一度だけ吸わせていただいた水煙草。これ、画像検索をかけると結構美しいデザインのものが出てきます。この水煙草を主人公に持たせてみたいなと思いまして、あれこれ用途などを考えました。以前の設定のガフィールに持たせるには無理がありましたが、ダークでクールにするのであれば問題なく馴染んでくれるでしょう。使用方法は煙草を吸うのが目的ではなく、そこから出てくる煙で古代エジプトの死者の書を視覚化させるため。死者の書というのは、簡単に言うと「極楽に行くための方法を書いた呪文書」みたいなものとお考えください。ただ、水煙草はキセルと違ってキセルの先から煙が出なかったと記憶しているので、それだと困り…キセル部分は独立させました。スケッチの本体の一番下のガラス部分に2本細い金属管が刺さっていますが、そこにキセルをさしこんで魔力を本体内から抽出し、必要な時に引き抜いて使う…という様なイメージで描いてみました。キセルのデザインは3種ほどざっくり描いてみましたが、死者の書の煙の様なものを魔法陣の様に丸く描くために若干振り回す可能性がある…となると、現段階のデザインだと華奢すぎてどこかで折れそうだなぁという事で、また後でデザインはしなおすかもしれません。もう少し水煙草のキセル部分の様に太くてもいいのかも…。あと、この水煙草、持って歩くには大きいので携帯できるような仕組みにした方がいいのかとも考えています。しかし、この水煙草の設定自体も今後なくなる可能性もあるので…必要になったら再度練り直すという事で…。

…というわけで、実の所、新しい設定に関してはきちんとお話できる状態ではないのですが、だいぶ現在の雰囲気とは変わってしまうと思いますので「優しい主人公がいいわ!」という方がおられましたら、2月末の非公開までに物語をお読みいただく事をお勧めいたします。ただ、内容はない感じですのであれですが…。新設定を作るにあたり、イメージイラストなどは時間があればサイトで更新していこうかと考えておりますので…まぁ、いつものごとく予定は未定な感じなので「またヤルヤル詐欺かなw」という感じでお付き合いいただければ幸いです。ダメ人間ですみません…やる気はあるのですが…ね…。

何にせよ、どの創作も設定だけで終わらないようにしたい所存であります…。一から世界を作って物語を書くというのは難しい物ですね…痛感する今日この頃…。でも、自分が好きな世界は自分で作って書くしかないので頑張ります…。web拍手並びにブログのいいね!も有難うございます!本当に、頑張らねばと思います。一つつづ形に…。
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