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古代エジプト美術館【1/13】 [展覧会/講演会他]

父が亡くなっても、いまだに実感もなく。でも、父が入院をした時からも私自身は今までと変わらず普通に生活をしていたのに体の異変もあって、12日に生まれて初めて胃カメラを飲みました。父も母も以前同じ病院で胃カメラを飲んだのですが優等生だったようで「全然苦しくなかったよ」って言っていましたので安心してました。しかし!!!私は優等生ではなかったようで、まず思ったより胃カメラが太かった事に驚愕したせいもあってか、終る直前くらいまでウエーウエー言っておりました。上手く出来なかったことが悔しいです。次はきちんと飲めるようにしたい!精密な結果は2週間後なのですが、先生がザラッと見た限りでは「潰瘍も癌もないですよ」との事。一安心したせいか、ここのところずっと悩まされていた胃痛も今はないです。病は気から、ですね。気をつけないと。

ちなみに胃カメラの精密検査の結果は問題なし。問題ない程度のピロリ菌だのビランだのはあったのですが、治療するほどではないレベルだそうでした。良かった良かった。

というわけで、胃の調子も良くなった?ところで、気持ちの切り替えもかねて髪を切りました。とてもすっきりしました。あと、もう少し元気になるための後押しが欲しいと思いまして、今年初めての、しかし通産4回目の古代エジプト美術館へ行って参りました。展示換えをしてから初めて行きます。実はこちらのブログで古代エジプト美術館さんに最初に訪れた時の記事を書いたのですが、その記事が1000pv以上になっておりまして、結構ご覧になってくださる方も多いことにビックリ。有難うございます!今後もちょこちょことレポートなどを書いていけたらと思います。

さて、4度目の美術館。毎回毎回ろくでもない質問をしているせいなのかなんなのか、スタッフさんの一人が覚えていて下さいまして(有難うございます!実は凄い嬉しい!)、美術館に入ったときに見るムービーを見るかどうか質問されました。展示は変わりますが、ムービーは内容が変わっていませんので。それで「見ない」か「英語版で見てみますか?」と二つもご提案くださいました。見ないのはもったいない。というわけで、何と「英語版」で見るを選択してみました。ちなみに私、学生時代の英語の成績は数学についで悪かったですw しかしですね、前回3回は日本語版を一応は見ていたので、なんとなく端々を思い出しながらムービーを見終えました。私の不確かな記憶はまるであてになりませんが、スフィンクスやピランミッドが建設された時代がなんちゃらとか、アレクサンドリアやラムセス2世、ツタンカーメンという名前は挙がっていた気がします…多分。

ムービーを見終えたあとは、展示品のガイドが始まります。今回のテーマは「土器」。展覧会のタイトルは「土器大集合!!エジプト展~ピラミッド以前の文明とは~」となっていました。私基本的に展覧会に行く前にはなるべく展覧会の紹介は見ないようにしているのですが、今見たら、ガイドさんの問いかけの答えに繋がるものが結構掲載されていてビックリしました。次もなるべく行ったあとに紹介ページを見るようにしよう、そうしよう。

一番最初に目にする展示は、色々な国の土器。キプロス、ローマ、そして日本。他にも色々とありましたよ。興味を持ったのは、デザインもさることながら、土器とはいえ便利に使えるようになっているものでした。ザル…とは言わないまでも少し大きめの穴の開いたものと、穴の開いていないもの二つ一組で使う土器などは興味深かったですね。何に使われていたものかはこちらではネタバレになってしまうので書きませんが、そんな昔から、人々はこういう道具を使ったほうが便利だという事を試行錯誤していたことが分かります。また、弥生土器の名前の命名についてのお話も聞けました。や、名前なんて種を明かせばそんな所ですよね、うん。でも、知らなかった事なので、ここでも知識欲は満たされました。満足です!

基本的に土器はパッと見た目では進化の過程は良くわからないのですが、お話を聞くと「なるほど!」と思える事も沢山あって。あと、古代エジプトの神様の表現の仕方と、ローマ寄りの表現の仕方が違うのにもビックリしました。ホルスの幼い頃の姿とイシスの彫像もあったのですが、これ、説明して頂かないとその神様であることが分からないほどでした。所変われば表現も変わるということを改めて思い知った感じです。それにしてもガイドさんたちはいつも凄いなと驚かされます。ガイドさんの勉強の仕方を今度お聞きしてみたいですね。何せ、私のどうでもいいような質問にもきちんとお答えして下さる知識の深さは素晴らしいと思いましたので!

というわけで、エジプト以外の土器を見てまいりました。ここからはガイドさんが代わりまして、私が来る時にはいつも美術館にいらっしゃる方にバトンタッチでございました。あとでお聞きしたのですが、この方が美術館ブログの「浪速のクレオパトラ」さんでした。前室のガイドさんは「アマミサンドロス女王」さま。名前と顔が一致すると嬉しい私です。さて、ここからは古代エジプトの土器の展示となります。パッと部屋を見渡すと、一番目に付くのが茶色の土器でした。数も多いのですが、色も美しい。茶色の土器なのですが、口の部分の周囲が黒くなっています。ブラックトップといわれているようで、黒と茶色のコントラストが美しい土器でした。これ、製造過程の説明聞くと、どうして口の部分が黒いのが分かるのです。これを考えた古代人の職人の凄さに感動しました。他にもブラックトップの茶色の部分だけの土器、黒い部分だけの展示品もありました。なんだか面白い。

さてブラックトップの展示についての解説を一通りお聞きましたので、次のフロアへ。ここにも色々な展示品。そして、ハムナプトラを見たあとにまた見たいと思っていた、スコーピオンキングのパレットもこちらに飾ってありました。何だか最初に見たときよりも大きく感じられたのは何故でしょうか。そして、ふと今、このパレットって実際にどういう風にもたれて使われていたのだろうかと疑問に思ったりしています。絵として頭に想像図が出てこないのです。パレットというと、私たちの世代ですとプラスチックで出来ている四角いもので、指が入るように穴が開いている、絞った?絵の具を置くための道具。絵の具は水に溶いて使います。でも、このスコーピオンキングのパレットは石で出来ている?大きな菱形で、さそりの浮き彫りがある程度で絵の具を置くくぼみなどもありません。もちろん絵を書く道具ではなくて化粧の道具だと思うのですが、持ちづらそうですし…。この辺は今度行ったときに時間があればこっそりお聞きしてみようかなと思っています。出来れば絵として個人的にラフでもいいので描きおこしてみたいです。いずれ、何かの時に創作でも使えるかもしれませんし。

というわけで、パレット以外にも素敵な展示物の説明をお聞きしながら一通り展示品を見てまわりました。とりあえずこのフロアの展示品のしめを飾るのは大きな石柱の一部(こちらの展示品は恐らく常設)。この石柱にはプトレマイオスの名前がヒエログリフで刻まれていたのですが、実は驚くべきことが私の頭の中でおこっていました。実は年末年始のアルバイトの15分休憩の時にヒエログリフの初級実践の本を少しづつ読んでいたのです。

古代エジプトのヒエログリフ―初級実践ガイド

古代エジプトのヒエログリフ―初級実践ガイド

  • 作者: ジャニス カムリン
  • 出版社/メーカー: 文車書院
  • 発売日: 2011/03
  • メディア: 単行本


実践として、まず28文字のヒエログリフを覚えたのですが、何とこのプトレマイオスのヒエログリフ、一字以外は読めたのです。読めなかったのはライオンのようなヒエログリフのみでした。かなり感動。嬉しかったので、仕事が一段落したら更なるステップアップを目指したいなと思います。この本を買ったきっかけは、ツタンカーメン展で少しでも碑文を読んでみたいと考えていたからなのです。全部は無理ですが、一つでも多く。どんな言葉が記されているのか気になるので。基本的に展覧会に行くと、ヒエログリフで何を記載しているのかまで明確に原文訳が説明されている展示品は少なかったように思うのです。なので、何か一つでも多く感じ取りたいと思って。そんな気持ちからでした。プトレマイオスが少し読めたことで、それが物凄く嬉しかったのもあって続けようかなと思った次第。頑張ります。

という感じで、一通りガイドさんのご説明も聞き展示品も見終わりましたので、次はアトラクション?コーナーです。ここからは原則ガイドさんは付いてきません。謎解きをしながら展示品を見て回ったり探したりする感じです。しかし、ミイラが苦手な私は先に聞きました。

「怖いのはどこを開けなければいいですかw」

きちんとそれを教えていただいて、一人で次のフロアに進みました。そうなんです、空いていそうな時間を見計らって行ったので、自分以外このフロアに一緒に入ってくださる方がいないのです。あちらです、と促された先は真っ暗w あー怖いよー。内心ドキドキしながらフロアに入りました。何度きてもここの空気はひんやりしています。空調のせいもあるのでしょうが、美しい見事な棺は素晴らしいけど背筋もひんやり。ミイラが苦手なので、それが入っていなくても棺はやっぱり得意ではありません。しかし!今回は棺に刻まれたヒエログリフがどうにも気になって、一人で馬鹿みたいに見入ってました。しかし、当たり前ですが、28文字覚えた程度では全く何が書いてあるのかは分かりません。でも、フッとカノポス壷と棺に下のようなヒエログリフが頻繁に書かれていることに気がつきました。
hiero.jpgいつかこのヒエログリフが読めるようになりたいなとツイッターで呟いた所、何と答えを教えていただけまして狂喜乱舞!(教えてくださった方、有難うございます!)。このヒエログリフはジェドメドゥ・イン・ウシル・ネチェルと読み、「神オシリスによる言葉」という風に書かれているそうです!正解が分かっていると、いつかヒエログリフの勉強をして自分でこの文章の構成や意味が分かった時に答えあわせが出来るので大変助かりました。こういう風にサラッと読めたら本当に気持ちがいいのだろうなと思います。オシリス=ウシルというのは知ってはいたのですが、こういう風に色々なヒエログリフに混ざって記されていると本当にそうなのか分からなくなる時が多いのです。そもそも今知られているオシリスもアヌビスもトトも古代エジプトの読みではないので(ギリシャ語?)、最初は凄く戸惑ったのも今となっては良い?思い出です。いずれにせよ、次にまた美術館に訪れる時にはもう少し読めるようになっているといいなと思いました。棺ではなくて、棺の頭に面している壁に飾ってあった木片?にもヒエログリフが書いてあったのですが、そこに方角(多分…西か東だと思うのですが、他のヒエログリフとくっついて他の意味になっている可能性もあるので何ともいえない><)を表すヒエログリフのようなものがあった気もするので、その辺も次に行く時には少し分かるといいなと思います。

しかし、今回怖いながらも結構その棺のある部屋に私にしては長い時間いたのです。そして、センサーで消えると思っていた電気が実は時間で消えることに気がつきました。最初ビックリしましたよ、動いてないのに突然電気消えるんですもの!!思わずまた「ぎゃー!!!!」とかいって部屋を飛び出しそうになりましたが、落ち着いて一番最初にこの美術館のこの部屋を訪れた時のことを思い出し、何となくセンサーがありそうな所を歩き回ってみました。見つけました!!そこにスッと足をかざすと点灯。消えていても展示品が見えることは見えるのですが小心者なので心細くてつい電気を付けに行ってしまいます。すみません、節電にご協力できなくて><

そんなこんなで一通りみおわりました。いつ来ても満足な美術館。大好きです!少しお時間大丈夫そうでしたので、いつものガイドさんに色々とお話を聞いてみました。サラッとお返事が返ってくることにやっぱり感激。私もこれくらい即答できるエジプトの知識が欲しいなと思いました。独学でどこまでいけるのかなぁ。とりあえずヒエログリフから始めますが、古代エジプトの神様の事も勉強しないといけない気もしています。せめて碑文に頻繁に出てくる神様くらいは>< 神様の役目なども分かると碑文の内容なども何となく想像できそうな気がするのですが、いかがなものなのでしょうか?

もともと創作を書くにあたり調べ始めた古代エジプト。経緯を書けば、錬金術から入って、トト神が錬金術の祖であるヘルメス・トリスメギストスと同一視されてた→黄金の砂漠と錬金術で何か絡められないか→そもそも古代エジプトで錬金術は盛んに行われていたのか(この辺もいつか勇気を振り絞って聞いてみたいのですが、変人扱いされそうでいまだ叶わずw)→色々と調べる必要がある→はまった。や、もともと興味のあった文化ではあったのですが調べるまでは普通に「好きだな」程度でした。しかし、ツタンカーメンの秘宝に本などで触れていくにつれて、ヒエログリフの美しさにも惹かれたり、いまだ明かされない謎に惹かれたり。そしてこんなに色々と古代エジプトに関わる展覧会に足を運ぶようになりました。何かツタンカーメンに呼ばれているのかなと思うくらい(気のせい)、今年は日本でも半世紀ぶりにツタンカーメン展がやってきます。もう絶対に日本でお目にかかることはないだろうなと思っていた頃に聞いた朗報。行きますよ、絶対に!

さて、美術館の閉館時間も近づいてまいりましたので、ひとしきりお話をさせて頂いた後においとましました。分からないことなどを、その場でお答えいただける数少ない美術館。末永く色々な事をやっていって下さったら嬉しいです。今回も色々なお話を有難うございました!次の展示換えも凄く楽しみですので、空いている時を見計らってまたお邪魔させていただけたらと思います。とりあえずその前に、ピラミッド5000年の嘘という映画を見に行かねば!(←前売り券はすでに購入済w)2月は映画、3月はツタンカーメン展(大阪。こちらも前売り購入済)と可能であれば古代エジプト美術館(5回目)、7月は大英博物館古代エジプト展に行き8月~12月は毎月一度は行ってみたいツタンカーメン展(東京)。今年はなんという幸せな年なのでしょう。しかし、4~6月まではエジプト充が出来ないのでどうしようかなと思案中。仕事とサイトの更新を頑張っておこうかな。マメ本も作りたいし。

そんなわけで帰宅しました。幸せ一杯です。そろそろまたクリスチャンジャック氏の本も読みたいですね。氏のラムセス2世の本とブラックファラオ、ツタンカーメン発掘の本は読み終えているので、次は光の石シリーズをと思っているのですが、セット売りしている所がなかなか見つからなくて。なるべく状態の良い本を探しているので、こちらも仕事が一段落したら再度探してみようかなと思います。楽しみです!

さて、中旬まで仕事を頑張ります。現在偏頭痛がひどいため、パソコンにずっと向かうことが難しいのでサイトの創作の方も同時に進めています。キャラクター設定に変更が出たので(といっても既出していないキャラクター設定ですが)、それにあわせて物語も変更しています。ただ、以前よりも少しミステリアス?になるのではないかなとは感じていますので、公開までしばらくお待ち下さい。あと思いのほかどろどろした話しにもなりそうで…なるべくそうならないようには勤めますが、そうなってしまったらすみません。人死にが出たり血液に関わる描写も頻発しそうなのでそのうち年齢制限が付くかもです。苦手な方はご注意下さい。

現在一話後編執筆中。また、それとは別にサイドストーリーでヘルメスの子供の頃とネフェルマティにまつわるお話がかけるかなという感じ。そしてそのつながりでオストラカ(オメガ)とオストラカ側に付いたホムンクルスの話も書けそうです。ただ、まだ物語の基盤を箇条書きにしている状態ですので、物語にできるのは先になりそう。その前に絵を何点か更新したいので、気長にお待ち頂けたらと思います。また、ゲームブログの方も更新が止まっていてスミマセン。モンハン自体はずっと遊んでいるのですが、ブログまで手が回っておりません。もう少し落ち着いたらそちらも更新したいと思います。

というわけで、今回はこの辺で。明日は父の四十九日。偏頭痛を治すべく、今日は早く寝ます。明日からガッツリ頑張れるようにしたいですね。寒かったり温かかったりと気温の変動が激しいですが、風邪以外にも体のあちこちに障害が出やすいときです。皆様もどうぞご自愛下さいませ。では!

◆関連リンク
古代エジプト美術館→http://www.egyptian.jp/
映画ピラミッド5000年の嘘 公式サイト→http://pyramid-movie.jp/
ツタンカーメン展 公式サイト→http://kingtut.jp/
大英博物館古代エジプト展 公式サイト→http://egypt2012.jp/
タグ:エジプト
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ツタンカーメン展【2012】続報! [展覧会/講演会他]

少しだけ時間が出来たので、先ほどチラリとツタンカーメン展公式サイトさんに足を運んだのですが!何と今日付けでリニューアルされていました!!ヤッター!早割りチケットと言うのがあるようで、まだ大阪展のみのようですが、12月17日から販売予定だそうです。遠く埼玉から行く気でいるので、チケットを一枚、早割りで押さえておこうと思っています。しかし、早割りでも2000円です。普通この手の展覧会ですと1500円くらいだと思っていたのでビックリです。早割りではなく普通にチケットを購入すると、平日2300円、土日祝日2600円だそうです。ちなみに早割りチケットは平日のみ有効。気をつけて購入せねば!

というわけで、リニューアルされたので他にも展示品の情報なども追加されているかと思ったのですが、最初に公開された展示品6点以外の更新はないようです。今回はチケット情報のみのようですね。それでも、早割りでチケットを購入できる時期に来たのだなぁと喜びひとしお。大阪展は一回は確実に見にいきたいと思っていますので、明日チケット購入しようと思います。先ほどe+から早割りチケット販売のお知らせもきた事ですし!!

一通りサイトを見てまいりましたので、モチベーションがドバッと上がったところで仕事を再開しようと思っています♪ 3月からなのに、今からこのハイテンションは危険ですね。落ち着かねばと思う今日この頃です。あ、あと
来年公開される予定の映画「ピラミッド5000年の嘘」と言う映画の公式サイトさんも続々と情報が上がっているようです!こちらも楽しみにしているので、前売り券は一枚欲しいなと!ただ、埼玉の劇場は今のところ公開される予定がないのか劇場一覧に最寄の劇場が載っておらず涙目。東京に出てみる事になりそうです。でも楽しみなのでどこへでも行きそうですw 2012年は古代エジプトファンにとってとても楽しみな年になりそうですね♪


■関連リンク
ツタンカーメン展公式サイト→ http://kingtut.jp/
ピラミッド 5000年の嘘 公式サイト→ http://pyramid-movie.jp/
タグ:エジプト
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Louvre - DNP Museum Lab/MMF/エジプトフォーラム20/太陽の王ラムセス2世 [展覧会/講演会他]

11月5日、エジプトフォーラム20の観覧が出来るという事で、折角都心に出るから(毎度言っている気がしますがW)と他にも何かないかネットで探してみました。何の単語で引っかかったのかは今では覚えていませんが(多分、展覧会情報を載せているサイトで見つけたのかも知れません)、初めて知る展覧会会場でもありましたので、公式サイトを見に行きました。たまたまエジプト絡みの展示をしている事もあって気になりました。

会場は「Louvre - DNP Museum Lab」。公式サイトから引用させて頂きますが「ミュージアムラボは、パリ・ルーヴル美術館とDNP大日本印刷による共同プロジェクトとして2006年に活動をスタート」した美術館のようです。ルーブルの展示品が日本で間近に見られる所という事と、予約をすれば無料で観覧出来るという事もあり、5日に都内に出る用事もあったので予約を入れてみました。運良く取れましたが、しかし、10月27日に展示会と映像を楽しむイベントがある事をあとで知り涙を飲みました。

センスというのは人それぞれ物差しが違うので、何をもって「センスがいい」というのかは難しいところですが、個人的にLouvre - DNP Museum Labはハイセンスな展示スペースだったと思います。私のツボにストライクでした。展示室の照明を結構落とした格調高い展示室は入った時に厳かな気持ちになりました。照明をあれだけ落としているところはあまりないのではないですかね?それともあれくらいが普通なのでしょうか?そして展示品を照らすライトがまた落ち着いた雰囲気が出ていていいなと!

Louvre - DNP Museum Labの会場内は主に3つに分かれていました。展示室、シアター、ホワイエ。文字通り展示室にはルーブルの美術品が、数は少ないですが展示されています。シアターでは、今回はオシリス神のことを解説した美しいムービーが用意され、ホワイエでは主にタッチパネルによる展示がありました。展示室には今回4点?ほどの美術品があり、その展示物の解説も普通の紙やプラスチック?のパネルではなくデジタルでの表示になっていました。また、その解説は自分でページを繰ることも出来たり、展示室内に設けられた大きなモニターでは、更に詳しい解説を見ることが出来ます。たとえばステラの解説では、そこに描かれている人物の関係、ヒエログリフで何と書かれているのかなども画面をタッチすることにより自由に見ることが出来ます。ヒエログリフは…私はウシル(オシリス神)しか解りませんでした>< まだまだ勉強しないといけないようです。

シアターでは同じ内容のムービーがずっと流れています。約10分くらいで一回りする感じでしょうか。今回の展示のテーマが「来世のための供物」なので、冥界の王オシリスにスポットが当てられたのでしょう。オシリスが語るように解説をしてくれるのがなんとも不思議な感じでした。映像は綺麗ですし、内容もわかりやすいので満足。これだけのものを作るには相当お金がかかると思うのですが、入場料無料で本当に大丈夫なのかと心配する私です。余計なお世話ですみません。

しかし、あれです。私が全ての展示を見終えるまでは誰一人として客がいなかったのでドキドキしましたW 展示室ではあの凄く厳粛な空気の流れる室内にガードマンさんと係の女性の方がいらして、2人に見守られながら展示品を見て回るので非常に緊張しました。ルーブルの本物が展示されているので、問題があると大変なのだということだとは思うのですが、長く見るには勇気がいります。小心者なので余計にW

シアターを2回ほど見終わったあとに、ホワイエにいきました。ここではタッチパネルをタッチして、見たい物や気になるものの解説を見るのがメインです。今回の会場には展示されていないルーブルの展示物の解説もされていたりして、無駄にタッチして見ていましたw タッチして画面が開くだけでも楽しかったです。あと、このホワイエには面白いコーナーがありました!何と供物を捧げる儀式に参加出来るというもの。対人ではないので1人でやるとちょっぴり恥ずかしいのですが(対人だともっと恥ずかしい気もしますがW)、画面に向き合って、音声や映像で説明された通りに近くにある燭台の様なものやツボをもって儀式に臨みます。燭台やツボ等を動かすと、例えば燭台の先からは香の煙が私の動きにあわせて映像に出てきたりします。壺からも水の映像が出たりして面白かったですよ!供物を清め供物を捧げた証はきちんと近くのプリンターからプリントアウトされます。儀式を行っている途中で撮影されたものなのでしょうね。顔は映っていませんでしたがw

展示数はもの凄く少ないですが(何せ数える程度ですので)、ルーブルの美術品の本物がじっくり見れるのは素晴らしいですし、何よりも他の展覧会ではやっていない参加型の展示方法は新鮮でした!そして作られた映像の美しさにも満足♪ 今回はエジプト関連の展覧会でしたので行ってみたのですが、Louvre - DNP Museum Labで行われる他の展覧会にも行ってみたくなりました。展示にあわせてまた何か面白い仕掛けを見せてくれそうな気がして!!次の展示も楽しみにしつつ、Louvre - DNP Museum Labを後にしました。や、あとにする前にラボの中でMMFという所を知りまして。そこで見たエジプトのグッズの質の高さにビックリしまして(お値段にもビックリしましたが)急遽銀座に出る事になりました。スタッフの方に五反田から銀座に出る交通手段を聞いてMMFに向かしました。エジプトフォーラムが15時から、現在12時ちょっとすぎ。昼食をとりたい事も考えると時間が余りありません。大急ぎで銀座へ!!

ちなみに、Louvre - DNP Museum Labで頂いてきたものです。
lab.jpg

下の方に青っぽい画像の入ったポストカードサイズのものが、儀式の写真がプリントアウトされたものです。行った記念になるものは行った側からすると非常に嬉しいものです。希望を言うと、儀式の写真はもうちょっと画像が明るいと良かったかなー。あと、今写真を見て気がついたのですが、写真の下に本日の奉納物という記載があって、そこに牛の前脚、パン、鶏肉、水がありました。各10個づつ奉納できるようですが、私の奉納品の結果は全て一個かあるいはそれ以下だったりしています。もしかしたらこれ、燭台やツボの動かし方によって奉納数が変わるんでしょうか!それとも、本日の…ということは、その日に奉納した人の数によって奉納数が決まるのでしょうか?気になる!!どうやったら全部10個づつ奉納できるのでしょう。自分の奉納数の少なさと怠慢さに涙目。これを満タンにすべく、皆さんも奉納すると良いと思います!!キリ!Louvre - DNP Museum Lab「来世のための供物展 古代エジプト美術から読み解く永遠の生への思い」は2012年3月4日まで。入場無料ですが観覧には必ず予約が必要ですので、御注意を!

さて、銀座一丁目から結構迷いながらもMMFに到着。MMFとは「メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス」の略。おそらく、Louvre - DNP Museum Labと同じ系列の所??かと。Louvre - DNP Museum Labで頂いてきたチラシなどが下の画像。
mmf.jpg

グッズももっと見てみたいという事もありましたが、丁度「エジプト誌」のカルコグラフィーの展示をしているという事もあって見に行く事にしたのです。展示室は本当に狭いですが、ルーブルのカルコグラフィー工房の原盤を用いて刷られたものを展示販売しているようで、見応えはありました。メムノンの巨像とスフィンクスのカルコグラフィーは素敵でした。欲しかったのですがお高かったので見るだけにw あとこの展示室で、ツタンカーメンの折り紙と折り方のコピーが「御自由におもち下さい」となっていたので頂いてきました。上の画像の写真中央あたりの派手な色のがツタンカーメン折り紙ですw 折りたいのですが、最後の1枚を頂いてきてしまったので保存版がなく、もったいなくて折る事が出来ていません。あとでスキャニングしてプリントアウトして折ってみようと思います♪

3階でカルコグラフィーを見たあとは2階でグッズを見ました。このグッズがですね、凄く素敵で!何でもフランスの美術館/博物館が監修したグッズの様で、欲しいものが一杯!しかし、お値段も素晴らしかったので手が出ず、買う事は出来ませんでした>< 切ない!銀座物価高す!でも2階のグッズは非常に高価ですが、一階のグッズは比較的手が出せそうな値段のものが多かった様な気がします。でも残念ながら欲しいものがなかったのですよね。買うとしたら切手みたいなシートとピラミッド型の石の置物かなー。というわけで、早足で見て早稲田に向かう事にしました。そうそう、MMFのカルコグラフィー「ナポレオンが見たエジプト」展は2011年11月26日まで。予約は不要で無料ですが、一部屋くらいの展示スペースですのでご注意下さい。でもスフィンクスのカルコグラフィーとか自分の部屋にあったらいいなぁとは思います!!!マジで!!

さて、電車を何とか乗り継いで早稲田につきました。エジプトフォーラムまで少し時間に余裕がありましたので、食事出来る所を探しつつ会場である早稲田大学の図書館に向かう事にしました。

しかし、早稲田駅に降り立つと、なにやら物凄い人出。あれ?今日何かあるのかな?と思ったら「早稲田祭2011」の日だったようです。知っていれば、銀座のギャラリーに行くのは別の日にしたのにー>< けっこう著名な人も見えていたようですが、お腹も空いたし、お腹に何か入れるだけで時間がギリギリでしたので、早稲田祭は諦めてモスバーガーで軽く?遅い昼食を。焼きトマトのチーズデミとホットコーヒー、お汁粉をオーダー。凄い勢いでお腹に詰め込んでエジプトフォーラム会場へ。実はモスバーガーに辿りつくまでに道に迷っていたことは内緒ですw 早稲田祭の人の波についていけばよかったのに>< 地図見ながらでも迷う方向音痴ですw あと、矢印の方向に進んでいったら図書館の中に入ってしまって、そこからどうやって会場に行くのかわからずにぼさっと待っていたことも内緒です。余りに人がいなくておかしいなと思ったら入り口は別のところでしたw 何ということでしょう。

エジプトフォーラム20は太陽の船の発掘のお話がメインでした。基本的に「太陽の船修復プロジェクト」記念シンポジウムで「こんな風に発掘します」というお話を聞いている人なら、今回はおさらい的なお話だったのではないかと。19でこういう方法で発掘しますと発表して、20ではその方法で発掘をしましたという報告的なフォーラム。ただ、スライドの写真などには感動しましたけどね!蓋石にクフ王のカルトゥーシュ?とか映ってましたし。また太陽の船の部材に辿りつくまでに蓋石というのをどける作業があるのですが、その作業を全て終了した時に、古代の人がつけたと思われる凹みみたいなのが蓋石に見て取れまして。その凹みがなんなのかというお話が新しい感じでした。この凹みから想像して、蓋石がどのように設置されたかというお話が聞けたのですが、面白かったです。蓋石設置の工程は色々なことを想定して説明されたのですが、最終的には、蓋石は最後にまとめてのせられたものではなくて、太陽の船の部材が納められている船坑を掘るのと同時に設置されたのではないかという感じだったようです。あとからまとめてのせたとなると、船の部材の上に細かい石の破片が落ちていないとおかしいのですが、それがなかった事からそういう考えに辿りついたようでした。ただ、この設置の際に「例えば泥で滑らせて重い蓋石を動かしたことはないのか?」というコメンテーターさんの質問もあって、その辺のお話がとても興味深かったです。

それから、今発掘されているのは一応「第二の太陽の船」と呼ばれているのですが、この第二の船と第一の船では収納されていた部材の形などが若干違うようで!もしかすると、第二の船には帆柱などがあるかもしれないというお話を聞き、ドキドキしています。あと、第一の船は若干組み方に誤りがあったようなので、そのへんも気をつけて第二の船を組みあげていくようです。どんな形になるのでしょうね!楽しみです。

とりあえず、発掘の方は蓋石を全て取り除くところまでは終了したようです!関わられた皆さん、本当にお疲れ様でした!これから部材を回収し、保存処理をしたり、デジタル上で組みあげたり、本組みも待っていたりとまだまだこれからのような感じですが、素晴らしい太陽の船の姿が見られることを本当に楽しみにしています!いつか日本でも見れるといいな…なんて。そんなことを考えながら帰路に着きました。

帰路。かなり歩いたせいもあってクタクタでしたので、グリーン車で優雅?に帰ってまいりましたw 当初銀座による予定がなかったので、時間が余ったら喫茶店で本でも読もうと思い、重たい本を持ってきておりました。ラムセス2世の本です。電車の中で5巻を読みながら、今日一日エジプト三昧だった幸せをかみ締めておりました。でも私、実は乗り物の中で本を読むのが非常に苦手でw 酔いましたw 気持ち悪くなる前に読書をやめて目を閉じたのがよかったようで、降りる頃には治っていましたが。危ない危ない。

エジプト三昧の翌日は、前日に読みきれなかったラムセス2世の本の続きを読みました。
太陽の王ラムセス〈1〉

太陽の王ラムセス〈1〉

  • 作者: クリスチャン ジャック
  • 出版社/メーカー: 青山出版社
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 単行本


何と全5巻読みきりましたよ!2巻以降からけっこう早いペースで読んでいたと思います。小説なのですが、凄く良かった。小説は読むのに時間がかかりますが、挿絵のない小説は自分で登場人物などを想像できていいですよね。自分で登場人物を想像するので、違和感がないというか、イメージどおりのキャラクターで物語を想像することが出来て楽しいというか。そして何よりも、このクリスチャン・ジャック氏の古代エジプトの描写が素晴らしいのです!まるでそこに筆者が行ったのではないか、その光景を見ながら書いているのではないかというくらい、文章を読むだけで安易にその世界が想像できるのは素晴らしいことです。言葉もわかりやすいですし。こういう風にわかりやすく、ワクワクするような文章を私も書ける様になりたいです。

この本を読むと、今まで購入した参考資料よりも古代エジプト人の生活などが手にとるようにわかる気がします。どんな風に建物を築き、どんな食べ物を食べ、どんな風に暮らし、神々との関係などもこの本を読むことで少し理解できた気がします。台詞もありのままを言葉にするというよりは、こういう事を言ったらどう返してくるのか、何となく探りあうような感じのものもけっこうあって面白かったです。そして何よりもラムセス2世の生き方の素晴らしさ!体が老いようとも彼は最後までファラオでした。

ファラオとは自分の利益や幸せを願うのではなく、エジプトという国を心底愛し、民の平和のためにこそ動くのだということを再認識させられました。その魅力的なラムセス2世にはライオンや巨大な象さえも従います。従うというよりは信頼関係を築き、困ったときには助けてくれる、そんな仲間。また、ラムセスを取り巻く人たちも性格は違えど、ラムセスを愛し、彼のためなら命をも投げ出すような人ばかり。ラムセスの人柄もあって、また、ラムセスのことを愛した人たちが周囲を固めていた事、神々への敬意を忘れなかったこともあり、ラムセス2世の治世は67年と長きに渡って栄えたのだろうなぁと思いました。ヒッタイトの君主であるハットゥシリと后妃プトゥーヘパは最初はエジプトと対立していましたが、年をとってからエジプトに訪れた時に「こんなに素晴らしい国を滅ぼそうとしていただなんて」と言いました。この言葉はラムセスにとって、平和を願って死んでいったアーシャ(エジプトの外務卿、ラムセスの親友)にとっても心に響く言葉だったのではないかなと思います。この辺でかなり涙目になって読んでいました。

細かい事を書くと長くなりますので(もう既に充分長いですがw)この辺でやめておきますが、4巻あたりから、凄い勢いで人が亡くなっていきます。王妃ネフェルタリ(ラムセスの妻、第一王妃)、太后トーヤ(ラムセスの父・セティ王の妻)…5巻では親衛隊のセラマンナやアーシャ、イシス(ネフェルタリの次のエジプト王妃)、ヒッタイトの両陛下、そしてラムセス2世本人。静かに眠るように、治世一年の時に植えたアカシアの木の下で息を引き取るラムセス2世の姿に涙がこぼれました。悲しい時にも泣いている暇などなく、国のために尽くしてきたラムセスの生き方、素敵でした。ラムセスのような君主が日本にいたのなら、日本はもっと良い国になったのではないでしょうか。まぁ、この話も全部が全部本当の話ではないでしょうが、それでも国民のために尽力するファラオの姿には心打たれました。政治家もこの本を読むと良いのでは?と思いました。

というわけで、11月のエジプト充が完了してしまったので、12月までは仕事をしたり、掃除の続きをしたり、創作を書いたり描いたりしたいなと思っています。特に文章は、今回のラムセス2世の本で勉強させて頂きましたので、数ミリでも良い方向にいくと良いなと思っております。更新はかなり先になってしまいそうですが、頑張って少しでも面白い作品がお届けできるようにしたいと考えております!気長にお待ちくださいませ!また、サイトの移転は11月11日に行います。よろしくお願いいたします!では、仕事を…。

◆関連リンク
Louvre - DNP Museum Lab公式サイト→ http://www.museumlab.jp/
MMF(メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス)公式サイト
→ http://www.museesdefrance.org/top.html
エジプトフォーラム20(早稲田大学エジプト学研究所内)
→ http://www.egyptpro.sci.waseda.ac.jp/event.html
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古代エジプト美術館/恐竜展ナイトミュージアム [展覧会/講演会他]

お久しぶりです…。なかなかブログを書く時間がとれず、気がついたら以前更新時よりも随分と時間が経っていました。現在、仕事の発注待ちの状態ですので…web拍手のお返事やブログを書きにきました次第です。あちこちというわけではないのですが、2011年7月2日(土) 14:00~18:00 に早稲田大学小野記念講堂で「世界遺産エジプト、メンフィス・ネクロポリスの未来」という講演を聞きに行ったり、8月に入ってからはタイトルにもありますように「古代エジプト美術館」と「恐竜展ナイトミュージアム」にも行って参りました。

7月のシンポジウムの方は、吉村作治さんのお話も聞けました。古代の遺産を発掘するだけでなく、どう保存していくのか等の具体的な案…要約するとそんな感じでした。いつもはA3サイズの紙を2つの折ったちょっとしたプログラムを頂くのですが、今回はカラー表紙の分厚い冊子も頂けてビックリです。色々と興味深いお話が聞けました。ただ、少し前の講演ですので、詳しいお話は割愛させて頂きます。すいません。ただ、ダハシュール湖等、昔あった湖が今は枯渇してないものもあったりで、エジプト自体の景観が変わっているのは確かなようで、風景も守っていくのも難しいようです。

さて、そんなわけで、折角ですので8月5日に行って参りました「古代エジプト美術館」と「恐竜展ナイトミュージアム」のお話を。ただ、両方とも図録を購入しませんでしたので(古代エジプト美術館は、そもそも図録がないので)余り詳しい事は書けないのですが、楽しかった事等少しでもお伝え出来ればいいなと思っています。恐竜展の方は夜でしたので、まずは先に訪れた古代エジプト美術館のお話から。

古代エジプト美術館を訪れたのは実は2度目(一度目のお話は→こちらをご参照下さい)。一度目は確か悪天候のせいもあって貸し切り状態だったのをいい事に、色々と長居してお話等聞けたのですが(←大迷惑)、今回は凄い人で!8月5日はちょうど展示替えの初日だという事や夏休みという事もあってある程度の混雑は覚悟はしていたのですが、それに加えてTVで紹介されたそうで入り口を入ったらもう先に進めませんでした。元々ビルの一角にある個人のコレクターさんが運営する美術館なので規模は大きくないのです。ですから入り口を入ってすぐの所にある部屋で一回ビデオを見せて頂くのですが、そこは既に10人ほどの人であふれていました。やっぱり夏休みや展示替えした直後は避けるべきだったと後悔。でも折角きたので入れて頂きました。以下、なるべくネタバレは省きますので、気になる方は直接古代エジプト美術館へどうぞ!

さて、詳しい話は一度目のレポートを見て頂くとして、最初に見るビデオの内容は展示をかえても一緒のようです。5分で見る古代エジプト5000年。それを見終えたあとに、展示品をスタッフの方がひとつひとつ丁寧に説明して下さるので、それを聞きながら古代エジプトの遺物を見ていきます。以前きた時に「ハムナプトラはご覧になりましたか?」と聞かれたので見ていったのですが、今回スコーピオンキング(ハムナプトラに登場する王様)のパレットはありませんでした(笑)。映画「アレクサンドリア」は見れなかった事もあって前回の展示は見送ってしまったのですが、チェックしていたものは見ておいた方がいいなと思いました。いつも後悔の嵐です。今回の展示で一番印象に残ったのは(というか一番驚いたのは)三つ葉のクローバーの様な形に加工された青い石?。これ、ある所にくっついていたものと形が同じなのですが、「動物の模様です」というヒントを頂いたにも関わらず最初見た時は分からなくて。や、普通あの動物の模様だと言われて三つ葉のクローバみたいな形のものを見せられても分からないですよね(笑)。動物の名前を教えて頂いても「えー!」って。そこでスタッフさんがその模様のついている遺物の写真を見せて下さいました。

「こういう風に使われている感じです」

その写真は、ツタンカーメンの王墓から発掘されたものをある程度知っている人は見た事があるのではないでしょうか…というくらい有名?なもので、クローバー型の模様の石はその遺物の一部です。ただ、実際にツタンカーメンのものに使われていたかは分からないようですが(…とおっしゃっていた気がします)、古代エジプトで実際に作られ使われていたもののようです。その写真を見て思わず「あ”ー!」と声をあげた方数名w 私もその1人でした。なるほど凄い。感動しました。あと、陶器の指輪かと思っていたものが違うもので出来ていたり、それがそんな昔から作られていた事にも驚いたり。また、青い陶器?のツタンカーメンの名前の入った指輪もあったのですが、こういった王様の名入りの陶器の指輪の類いは実際に彼らがしていたものではなくて、例えば今で言う国民栄誉賞とかそういった、国や王のために貢献した方に贈られたものだというお話も聞く事が出来ました。他にも色々と面白いものがありましたので、興味のある方は足を運ばれてはいかがでしょうか。

ちなみに古代エジプト美術館は金・土・日・祝日の営業です。
平日はやっていませんので御注意を。

さて一通りの展示物のお話を聞いた所で、今度は宝探しゲームの用なパートに突入です。そのパートのために、一番最初に地図を貰っているのでした。地図はエジプトの場所を説明するためのものですが、裏側に何やら色々と宝探しのヒント?になるものが書いてありました。今回は人数が多かったので宝探しパートの部屋に入ってウロウロするのも結構大変でしたが、私たちのパーティを率いて下さる隊長さんに任命されたのが小学生くらいの男の子でw とっても可愛らしかったので狭さも気にならず。謎につまづくと「隊長!お願いします」とか言ってました。で、まぁ今回はすぐに宝箱は見つかったんですが、鍵穴が見えた事と、ちょっと蓋をあげてみようと思ったら片手じゃ開かなくて、以前の時は宝箱に鍵ついてたよなって言うのを思い出して「あるんじゃないかな…鍵がどこかに」と私が言ってしまったものですから、探し始めてしまった私たちパーティ。でも、後々よく調べたら鍵いらなかったって言うオチがw すみませんすみません>< 時間がかかってしまいましたが宝箱の中味も見れたので展示スペースに戻りました。ちなみに宝探しパートのお部屋にも展示品は色々とあります。暗闇の中に…ミイラの顔があったりして怖かったんですが、暑い夏に涼しくなれる感じでした。人が沢山いたから良かったのですが、1人であの部屋で宝探しとかはミイラ苦手な私にはちょっと無理だと思いました。小心者です…orz

展示の部屋に戻ってきたら、館長さんがいらしたのでお声をかけてみました。丁度まだ、私たちのいる2部屋目にはお客様がいなかったもので(次のお客様達は一部屋目で映像を見ている最中でした)。そこで、以前ちょっと話題にのぼって気になっていた「ミイラ」の扱いについてご質問をさせて頂いたのです。「美術品」の扱いなのか「遺体」という扱いなのか。解答は「古代遺物」の扱いだそうで、ユネスコの方にも「古代遺物法」と言う形で内容が見れました。っていうか、見れます。中身はまだ途中までしか読んでいないので何ともですが、古代の遺物を収集される方は必見といった感じに内容のようです。…多分。収集するのも色々と大変そう…。個人的にミイラはダメなのですが、古代エジプトのレリーフなどは素敵なので部屋に欲しいなって思うのです。ただ、そう言うものは壊したりするとショックじゃないですか。古代の貴重なものは次の世代に引き継げる人が持つべきものと思っているので、やぱり私にはレプリカがお似合いですw だけど、ツタンカーメンにまつわるものは何か欲しい。クッ。ミイラの話のあともちょっとしたどうでもいい質問ばかりをして館長さんを困らせたに違いない私ですが、お話をこうして聞けるのは嬉しいですね。本や大規模な展覧会だとどうしても情報が一方通行になるので、分からない事等もなかなか答えに辿り着けなかったりしています。そう言った事が気軽に質問出来て、古代エジプトの中途半端な知識しかない私は嬉しいのでした。や、もっときっちり勉強していけばいいのでしょうけどね。なかなか勉強するのが下手だったりするので難しいです。しかも趣味ですしw 本職でも一杯一杯なので手が回りません。だけど知りたい、そんな人にお勧めなのが古代エジプト美術館です。でも、もっと勉強したいなぁ。本を読むしか方法がないのですが、頑張って一つでも多く知る事が出来たらいいなと思います。

古代エジプト美術館は混雑していたので、2部屋目に一部屋目のお客様がくるかなと思った所で引き上げました。色々とお話しして下さった館長さん、有難うございます。なんか私の事を覚えていて下さったようで、メールを拝見してビックリしましたw ブラックリストに載っていたらどうしようとか思ってしまった事は内緒です。私がいった時間帯が一番こんでいたらしいお話も聞きましたので、次は少し混んでなさそうな時間を見計らっていけたらいいなと考えています。展示替えしたらまた行きたいなぁ!それまでに本等を読んで分からない事などを用意しておこうと思いますw いつかは貸し切りプランを…と思っているのですが、生きていくのに必死すぎてそのお金がなかなかご用意出来なくて。ですが、貸し切りコースだと確かパトロン(昔、発掘をする人にお金を工面してくれた貴族達の事)の部屋(美術館一部屋目の映像を見る所)等の写真撮影が出来たと思いましたので、いつかは!!!っていうか、ああいうお部屋にすみたい。

は!長くなってしまいましたw

さて美術館をあとにして、そのまま上野に直行。3DSを譲って頂いたので、アンバサダー何とかの手続きをしに上野ヨドバシに。あと以前から欲しかったガンダムのプラモデル(シナンジュという機体)とガンダムマーカなるもの、あとこのあとに行くナイトミュージアムに必要だという事で懐中電灯を買いました。しかし…シナンジュのプラモデル…買ったはいいですが、いつ作るの私>< 9月入ってから?

さて、国立科学博物館で開催されている「恐竜展2011」のナイトミュージアムの時間になりましたので開場に向かいました。子供は昼間の展示会の方を見ていると思ってタカをくくっていたのですが、入り口付近には5時半の時点で凄い長蛇の列。

「どう言う事なの。子供はもう寝る時間ですよ」←5時半じゃ早いw

夏休みはどこも混んでいると実感。仕方ないので最後尾に並ぶ。ちなみに昼間の展示のチケットでは入れないそうですので、御注意。ナイトミュージアムはナイトミュージアムの料金をとられます。おそらく昼間と同じ料金かと思われます。私は昼間の部は行ってないので関係ないですが。ただ、ナイトミュージアムは展示会場内本当に真っ暗なので、写真を撮りたい方はある程度光量のある懐中電灯を持っていかないと撮影は難しいかもしれません。私は今回、その辺ちょっと失敗しました。あと昼間行っておくと、全貌がはっきり見えるので見るのが中心なら昼間をお勧めします。私は今回、ナイトミュージアムの雰囲気が知りたくて初参戦。なかなか良かったですよー。暗闇に懐中電灯に照らし出される恐竜の化石達。かっこいいです。以下、うまく撮影出来たものを写真でご紹介します。私が行った5日のナイトミュージアムは、恐竜の化石が飾ってある常設展ブースにも行けるようになっておりまして、そちらの写真も混ざっております。
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恐竜展2011の目玉である「トリケラトプスと、それをしゃがんで狙っているティアラのサウルス」の化石は大きすぎて光が届かずどれも失敗しましたので掲載出来ませんでした>< 行ける方は実際に行ってみてきて下さい。ちなみに恐竜展は2011年10月2日までです。もう一回行けそうでしたら、今度は昼間の展示の方に行きたいです。内容は一緒ですが、全部見れるのはやっぱり良いと思うので。ナイトミュージアムは夏休み中の特定の日しかやっておりませんので、行かれる方は公式サイトでご確認を!

夜の展示写真は、後ろに化石の影がいい感じに写るとかっこいいなと思います。

人が多かったので撮影もそこそこに帰ってきてしまいました。撮影に失敗してしまいましたが、トリケラトプスとティラノサウルスの化石は圧巻でした。あのティラノサウルスの小さな手は、立つ時に地面について動作の補助をしていたそうで。まだ仮説段階なのか分かりませんが(そもそも特定は難しいのでしょうけど)、色々な説を拝見する度にドキドキしてしまいます。ただ…ティラノサウルスには羽毛がはえていない方が個人的には好みでしたが!!色も一昔前の図鑑に載っていた様な地味な方が好きだったなぁ。あと、ツタンカーメン王のマラリア死亡説は個人的にはショックでした(暗殺説とかありましたしね)。最後は恐竜と関係ないですねw

というわけで、満足の一日でした。久し振りに沢山歩いたので足が凄く痛かったのですが、心が幸せになれたのでよし!という事で、帰ってお風呂に入って就寝しました。めでたしめでたし。今度出かけるのは8月20日のモンハンオーケストラ。映画も見たいのが2本あるので、何とか見たいと思っているのですが…月末まで物凄くタイトなスケジュールになりそうで、オーケストラに行くのも大丈夫かなっていう状態です。でも、頑張ります。9月になったらまたどこかに行きたいな。また、サイトの更新は9月以降になりそうです。何か…新作か、あるいは改装ページの一部公開が出来たらいいなと考えています。その前にチェックが通りましたら仕事の情報ページを更新出来る予定。しばしお待ち下さいませ。web拍手のお返事もようやく出来ました。遅くなってしまってすみません。左のメニューバーのカテゴリ「web拍手返信」をご覧下さい。では、今回はこの辺で!

■関連リンク
古代エジプト美術館
恐竜博2011
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散策。 [展覧会/講演会他]

4月12日に、ちょっと用も出来た事から花見も兼ねて出かける事にしました。都心に出ると決めると、とにかくいっぺんにものを済ませようとするのが私の悪い所なのですが、交通費がバカにならないので仕方なし。

というわけで、前日の夜にプランを練りました。プランを練るといっても行く所は大まかに決まっていたので、行きの電車の時刻を調べたくらいですがw 

さて、当日。最近朝型すぎるくらい朝型ですので、4時とかに目が覚めてしまいます。朝ご飯を済ませて、少しコーヒー等を飲みながら今日購入するもの、寄る所の営業時間等を書いたメモに一通り目を通しました。ネックなのが、池袋で開催されているプラネタリウムの最終開始時間が17時であるという事。どんなに遅くても16時半には池袋についていなければ間にあいません。その事を考えながら、しかし行きに満員電車に乗るのは嫌なので、通勤ラッシュの時間を外すように出かけました。おかげさまで、そこで体力を消耗せずにまず上野に到着です。

上野で花見が…したかったのです。桜が見頃だったのは二日ほど前だったようですが、それでもまだ、沢山の花が咲いておりました。綺麗です。本当に。ただ桜並木を撮ろうと思うと沢山の人が写ってしまうくらい人がいたので、花をアップ気味に撮影。この桜は何と言う名前の桜なのでしょうか。枝垂桜??目の前で桜の花が見れるので、枝が垂れ下がっている桜の花は結構好きです。
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あと、おそらくこれがおなじみの桜なのではないかと思います。
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この桜…いいですよね。何でしょう、シンプルな花なのに可愛らしいと言うか。沢山花をつけてても、みていていやじゃないと言うか、しつこくないと言うか。この桜の木が道に沢山並んでいて、この日はちょっと風もあったので可哀相ではあったのですが、桜の花びらが舞っていて綺麗でした。ここの夜桜はさぞかし美しいのではないかなぁと思います。電力に区切りがついた時に…来年以降かな?夜の桜をチラリと見てみたいなと思いました。実はライトアップされた夜の桜は余りみた事がないのです。ほら…大概ライトアップされている所は飲んでいる人が多いので、ちょっと…。

そして上野と言えば、そうです、パンダ。4月1日から公開されました。平日ですし、もしかしたら空いているのかなと思い様子を見に。なんとゲート付近には比較的人がいなかったのです。常時人がポツポツいる感じではありましたが、これはもしかしたらそんなに並ばずに見れるのでは??そんな期待を胸に、ゲートの自動チケット売り機でチケットを買おうとした私の目に飛び込んできたのは、入り口を入った所に出来ている物凄い人の待機列でした…。上野動物園は何度も行った事があるので、パンダ舎のある所は知っています。それを考えると、この列に並んでもいつ見れるんだという状態でした。あっさりとパンダは諦め、しかし悔しかったのでゲートの写真を撮ってきましたw
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この垂れ幕のパンダで、今は満足しておきましょう。く!少し余裕を見て出てきたので、パンダが見れないとなると、他に何をしようという感じでした w 少しお腹もすいたので、動物園の入り口付近のお店で上げたてのフライドポテトを食べ、もう少し桜を見ようと歩く事にしました。そうしたら「牡丹まつり」の看板が。今やっているようでした。これは見に行かなくては!ラッキーとばかりに目的地へ向かいます。途中、鳥居をくぐるのですが、そこも桜が綺麗でした。
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しかし!!!牡丹まつりですが…開花が遅れているという事で今が見頃ではないらしく…。購入したチケットは期間内なら他の日でも使えますと張り紙が出てはいたのですが、期間内に来れるかどうか微妙でしたので諦めました。今日は色々とついていない。そんな事を思いながらも、せっかく上野にきたので「そうだ!大好きなシアター360を見ていこう!」という事になりました。シアター360は国立科学博物館にある360度映像がみれるアトラクション?みたいなものです。科学博物館の入場料を支払えば何回でもみれます。月ごとに映像が変わるので、興味にある映像の時にたまに出かけてみています。あと、サンゴの展覧会もやっていたのでせっかくなので見ていく事にしました。
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左側がサンゴ展の看板、右側がシアター360の扉。私、実はシアター360が大好きで、良く見に行きます。ただ、見るためには科学博物館の入場料600円が毎回かかるのですよ。映像は2本でだいたい10分なので、何かこう勿体ない気もしてなかなか行けない事もあったります。なんせ交通費も凄くかかるので余計に。そこで、この日の私はちょっとパンダを諦めた悔しさとか色々見れなかった悔しさもあって、よし!奮発して「リピーターズパス買っちゃうぞ!」という気持ちになりましたw 奮発してといっても1000円ですけどねw この1000円で、一年間科学博物館の入場料が免除になります。2回行けば元はとれる感じですね。あと、特別展もものによっては割引になるし、ミュージアムショップでのお買い物も割引になります。何で前からかわなかったの?と聞かれそうですが、あれです、いつも行くと受付時間が終わってるとかそんなだったのでw あと知ったのがここ一年くらい前と最近のお話なのですよ。年に2回以上いくかなぁという方にはお勧めのパスです。私はパスを買ったのでシアター360は出来れば毎月でも見たいです!金曜日の最終回では愛地球博の映像が3本まとめてみれるので、また行きたい。お勧め映像です!

というわけで、シアター360で今まで見た事のある恐竜の映像と、初めて見るマグロの映像を見て大喜びした所で、サンゴ展へ。サンゴ展は科学博物館の入場料でみれる展覧会でしたので、サラッとみれるボリュームで丁度良かったです。あたり前ですが会場内の撮影は出来ませんので、見るだけ見てかえってきました。サンゴの何が凄いって、御飯食べる所が怖かった事ですかねw あの…私、サンゴがああいう風にモノを食べるとは知らなかったので…ちょっと怖くなりました。ふっと、クリオネの捕食シーンを思い出したりとかw でも、何というか、やはり海の宝石と言うか、綺麗でした。大きなサンゴ、形の美しいサンゴ、色が見事なサンゴ。特別展の様な大きな催し物ではないのでサラッと見たい方にお勧めですかね。ちなみに夏の特別展は恐竜展ですよ!これの割引のためにリピーターズパスに入ったといっても過言ではないのですが、パス購入の前に「特別展の割引は直前にならないと分かりませんが、よろしいですか?」と念を押されましたw まぁ割引してもらえればラッキーかなくらいの勢いですし、シアター360が一杯見れるならいいやという事で、満足して科学博物館を後にしました。

博物館から上野駅に向かう途中に国立西洋美術館があるので、広場を横切ってみました。そこにも桜の木が!
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この桜の木はお花が大きくて、なおかつ白いお花やピンクのお花が一本の木に一緒に咲いている不思議な桜でした。眼福。あと、この広場にはロダンの「考える人」や「地獄の門」等のレプリカの彫像等もあったりして、毎回見るだけ見ていきますw で、結構これも回数を見ている割に今回初めて気がついたのですが、この彫像がのっている台座、免震台座のようなのです。地獄の門の台座にしっかりそういう風に書かれていて驚きました。いつも門しか見てない事がバレバレです。地震が起こると倒れないように多少バランスとって動いたりするんでしょうか。見てみたい気もしたのですが、もう地震は嫌なので諦めました>< 早く落ち着くと良いですよね…余震。

さて、西洋美術館の目の前の広場まで行ってなんですが、急いでいるので今回は今開催されている「レンブラント展」は見ずに上野駅へ。そこで昼食。今日どこに行きましたか?と言われてこの写真を見せればだいたいどこに行ったか分かるメニューにしてみましたw
ueno7.jpg一番上のパンダは他のお店にで買ったクッキーの入れ物です。撮影時だけ出しました。他は、入ったお店で購入した物です。パンダのパンだけで良いかなと思ったのですが…もう一個のポテトの入ったパンが焼きたてという事で思わず購入してしまいました>< 絶対2個食べられないのに、どうしよう!案の定、パンダの方を食べた時点で満腹にw でも、残しちゃいけないと教わって育ったので頑張ってもう一個も食べました。美味しかったですけど、もう今日は何もいらないと思いましたw しかし、このあとカフェに行く予定があるので…かなりどうしようと思いましたが、コーヒーは頑張って飲む…。

そんなこんなで、昼食後はお台場のカフェへ。7月にイラストを2点ほど展示させて頂くので、カフェの雰囲気や他の方の作品も見てみたいなと思いまして下見に行く事にしていたのです。お腹が一杯でしたので、極力ゆっくりめにカフェに向かいました。一時間くらいでついたので、お腹も少しばかり余裕が!美味しくコーヒーのめそうで良かった!一時はどうなるかとw 思っていたよりも敷地面積は狭かったのですが、とても素敵な雰囲気のお店で。窓辺のゆったりめのソファーが凄く心地よかったです。時間があればあそこでゆったり創作のお話等練ってみたいなぁと思いましたが、今日は時間がないので、でも少しゆっくりソファに座ってコーヒーを頂きながら壁のフック等の確認をしていました。あれ、どれくらいの重さまで耐えられるのかなぁとか、フックとフックの感覚がそんなにないので、横幅最大どれくらいまでのサイズが飾れるのかなぁとか。ひとしきり見た所で、雰囲気を頭にインプットして、作品のあらかたの雰囲気も考えてお店を出ました。今回壁に展示イラストがかかっていなかったので、展示の風景が分からなかったのが少し残念ではありましたが、素敵なカフェに満足です!

さて、下見とちょっとした用も済ませて、今度は東京テレポート駅から池袋に向かいます。池袋ではプラネタリウムと欲しい本の購入が目当てです。お台場を出たのが15時くらいだったかと。急がねば!臨海線と湘南新宿ラインを乗り継いで思っていたよりも早めに池袋着。ジュンク堂へ向かいました。以前見て欲しいと思って諦めていたエジプトの音楽の本をまた中味を見てニヤニヤしながらレジへ持っていきましたw いやぁ、読むのがとても楽しみです!!ちなみに前にもご紹介しましたが、この本で間違いありませんでした。表紙のイメージ画像がなかったので不安だったのですが、タイトルも一緒でしたよ。

古代エジプトの音楽 (YAROKU BOOKS)

古代エジプトの音楽 (YAROKU BOOKS)

  • 作者: リーサ・マニケ
  • 出版社/メーカー: 弥呂久
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 単行本


レジに行ってお会計をしていたのですが、この本、消費税3%の時の本だったようで、書かれている数字がレジの機械で読みとれなくて店員さんが四苦八苦してました。しかも今、消費税が5%なので合計金額も違うのですよね。店員さんが一生懸命説明してくれました。そんなに説明してくれなくても怒りませんよって思いましたが、合計金額が違うだけで目くじらたてるお客さんとかもいるのでしょうねぇ。丁寧な説明を聞きつつ、お会計を済ませてサンシャイン方面へ。サンシャインについた頃には16時半を回っていました。お腹が空いていたらナンジャタウンによって、この前食べられなかった「ハプルボッカ餃子」を食べようかと思ったのですが、お昼のパンがまだお腹の中でアップアップしていたのでやめました。そのままプラネタリウムに直行です。しかし、朝型が災いしてこのときかなり眠かったのです…「日没です」「ZZZZ」とならないようにしなければ!

プラネタリウムはKAGAYAさんの新作という事でお友達にお勧め頂いたので見に行ってみました!前回の銀河鉄道の夜が凄く好評だったようで、そちらもみたかったのですが…同じ方の新作という事で楽しみにしていました。KAGAYAさんは私はジグソーパズルの絵で知った感じですかね。とても透明感のある美しい作品を描かれる方です。ああいう色使いは憧れます。私もああいう風に塗れたらいいなぁとは思いつつも、CMYKで普通に出る色ではなさそうなので(特色使ってないのかなぁ、どうなんでしょう??蛍光色って今は普通に印刷出来るものなのでしょうか?)、書籍の仕事には恐くて使えない色です。

話がそれましたがw プラネタリウムのチケット売り場でチケットを買い、中に入りました。そこはまだフロアで、プラネタリウムはもう一個扉をくぐらないといけません。ただ、10分前に開場になるので、それまではフロアで待つ事になります。KAGAYAさんのイラストが飾ってあったので時間まで見ていました。紙ではないプラスチックの様なものに印刷されているのかなぁ…イラストの後ろからライトが当っていてとても綺麗でした。作品は12正座をモチーフにしたものを12点。ああ、この方の作品はきっとweb上とか、こういう風に後ろから光を当てる展示方法があっているのかなぁと実感しました。幻想的です。この絵がプラネタリウム上で動く様なので楽しみにしていました。

イラストを見ているうちに開場時間がきたので、早速中に入りました。考えてみるに今日はこういったドーム上に映し出される映像に縁があります。シアター360もそうでした。しかしですね、ここの椅子のリクライニングがメチャクチャ心地がいいのですよw 入って5分くらいでもう…記憶が飛びそうになってましたw 頑張って目を見開いていたら、上演開始!最初は春の星座のお話から始まって、その後にいよいよ待ちに待ったKAGAYAスタジオ新作「スターリーテイルズ」の始まりです。

いやぁ、とにかく美しいのです、満天の星空も、走り抜けていくペガサスも、羽ばたく羽根も、何もかも。すみません、馬が好きな人なのでどうしても馬に目がいってしまうのですが、主人公の女神様も綺麗でした。個人的にはもうちょっと動いても良かったなぁとも感じましたが、それでも美しい映像がみれて、なおかつ星座や神々の事も分かったり出来るのはとても良いのではないかと思いました。音楽も素敵でしたよ!普通にプラネタリウムで星空を見て勉強したり癒されたりも良いですが、こうして綺麗な映像と共に、お話と一緒に見せて頂けると頭に入りやすいですよね。映画を見ているようでした。っていうか、映画館もこういう風に映画を作れば良いのではと思います。迫力が違うと思うなぁ。まぁ作るのが大変?なのでしょうけれど、どうなんでしょうか?制作側よりも、上映側の設備を揃える方が大変なのかな。何にせよ、幻想的な映像に満足しました。これを見てしまうと断然前作の「銀河鉄道の夜」が気になります。再演…してくれないかなぁ。

そんなわけで、12日に予定していた物はこれにて全て完了。ちなみに郵便局に行く時間がようやくとれましたので、行きの電車に乗る前に地元の郵便局で赤十字に2羽の鶴を飛ばしてきました。あと、今度色々と資料をプリントアウトして見やすいようにしようと思い、それを入れるクリアファイルをサンシャインシティの中の100円ショップで3冊購入。5月までに整理を終えたいと思っております。そうそう、11日にミクシィの日記で「これからやること」をリストアップしました。今まで出来なかった事をきちんと忘れずにやれるようにと思って友人に公開したのですが、凄いあって驚きましたw 4月中には大小20ほどやる事があります。目標なので趣味のものに関しては強制力はないのですが、公開したので一つでも多くやらねばという良くわからない使命感に燃えている所です。まだ5つくらいしか作業を完了していないのですが、今週中にあと2個くらいなんかできたらいいなと思っております。

こうして慌ただしい1日がようやく終わりました。でも、凄く満足感で一杯です。映像を見るという事は凄く刺激になるのだなぁと思いました。また機会があれば、色々と見に行きたいです。

web拍手の方も色々と有難うございます!元気を頂きつつ、サイトの更新も頑張っていこうと思っています。やる事リストにもサイトの事が結構入っておりますので、今後もまったりとおつきあい頂けたらと思います。また、本日中に創作「Alchemist Ψ」のサイドストーリーの改装ページをあげる予定でおります。挿絵等は残念ながら時間の都合でつけられなかったのですが、いずれ新作物語を公開する時に余裕がございましたらそちらにはつけたいな…という希望はありますので、期待せずにお待ち下さい。ではでは!

■関連リンク
上野恩賜公園公式サイト→http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/toubuk/ueno/index_top.html
上野動物園公式サイト→http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/
上野東照宮ぼたん苑→http://www.uenotoshogu.com/botan/
国立科学博物館公式サイト→http://www.kahaku.go.jp/
シアター360→http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/theater360/index.html
スターリーテイルズ公式サイト→http://www.starrytales.jp/index.html
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明治神宮〜ダ・ヴィンチ展 [展覧会/講演会他]

仕事が終わってボ〜としていた時に、ツイッターで「ダ・ヴィンチ展に行ってきました」というつぶやきを拝見し「あ!!そうだった、行きたかったんだ!」と思い、初詣にも行っていなかったので急遽準備をしていく事にしました。というか、この日は編集部の皆さんとモンハンで遊ぶ約束をしていたので出かけるついでに色々と寄る事に…と言った方が正しいかもしれません。ちなみに2月17日のお話ですw 書くのが遅くなってしまってすみません。そしてダ・ヴィンチ展ですが20日に終了しております、ご注意下さい。また、モンハンで遊んだお話などは、いずれゲームダイアリーの方で書かせて頂こうと思っていますのでしばらくお待ち下さい。今、逆転検事2をやっているのでそちらのプレイ日記で精一杯なのです…。あと、御剣さんのハニートースト、頑張って写真を撮ったのに全部ピンぼけで心が折れているというか…。めそめそ。またパセラ行きたいなぁ。写真撮りにw

というわけで、夜型だったのですがなるべく早めに起きて、まずは初詣とダヴィンチ展へ。編集部がどちらかと言うとダヴィンチ展会場寄りでしたので、先に明治神宮へ初詣にいきました。今頃…初詣w でも、明治神宮は初めて行くので少しドキドキ。原宿駅で下車して神宮方面へと歩きました。橋みたいなところを渡ると、鳥居が見えます。そこから奥を見ると木々が沢山で!東京のど真ん中とは思えないくらい自然にあふれていました。鳥居を抜けて歩いていくと、ちょっとした札が立っていたので見てみました。代々木の地名についての説明文。

「この地には昔から代々樅(もみ)の大木が育ち「代々木」という地名がうまれました。この前の名木「代々木」は昭和二十年五月の戦渦で惜しくも消失しましたので、その後植継いだものであります」

なるほど。参道には色々なものが置かれていて、奉納された日本酒を始め、海外からの葡萄酒のタルまで置いてありました。参道は日本の雰囲気が凄くするところなので、葡萄酒のタルは、何かこう…そこだけ違う雰囲気がして面白かったです。あと、お土産屋さんみたいなところもあって、凄いなとかw お土産屋さんはお参りが終わってから立ち寄る事にしようと思いましたので、そのまま本殿へと足を向けました。初めて来た明治神宮。人が写らないように努めたつもりなのですが、平日にも関わらず結構人がいて、なかなかどうして難しかったです。でも木がいかされた建築物はすてきだなぁとファインダー越しに思いました。美しいです。
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鳥居をくぐってちょっと行くと凄く大きな木があってビックリでした。見事な木…あれ何の木だったのだろう。あの木何の木〜♪の木を横にぎゅっと詰めた様な、まん丸いシルエットの木。本殿をはさんで両脇に綺麗に配置されていて見事でした。その隙間から電波塔らしき、ちょっと高い高層ビルが見えるのが何とも東京な感じでした。しかし、その電波等以外はビル系統は見えなかった気がします。参道にいたっては遠くにも木々が茂っているように見えましたので、広い所に沢山木が植わっているんだなぁと感動しました。

色々なところに感動しつつ、本題のお参りをしようと本殿の中へ。お参りの仕方を読んでそのようにし、色々と神様にお願いしてきました。神頼みw でも、信心する心というのは大切ですよね、うん。と自分にいい聞かせつつ、これからも頑張ろうと思いました!絵馬も一杯ありましたので、初めて書いてみたりもして。幸運祈願?のお守りも買いました。今年が何事もなくいい年でありますように。

何しろ広そうなので見るところも沢山ありそうなのですが、ダ・ヴィンチ展もあるし、また今度ゆっくりきてみようかなという事で、今回はお土産屋さんを帰りにチラッと見て明治神宮を後にしました。しかし、ここでアクシデント。そう言えば原宿からダ・ヴィンチ展をやっている日比谷までのアクセスを調べていなかったのですw まぁ東京メトロはどこかで繋がっているよねと信じてw地下鉄乗り場へ。良かった…路線図を見て迷わずに行けそうだったので電車に乗って日比谷へ。どこの出口に出るとダ・ヴィンチ展会場に近いかというのは調べてありましたので、その出口を探して出て会場へ。素敵な看板と特設会場!思わずシャッター押しまくりでした。
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展示会場内は撮影出来ないので、せめてここで写真を撮っておかねば!人がいなくなる頃を見計らって写真を撮ってました。人が入らないように撮影するのは大変です…。

さて、展覧会ですが。私的には「モナリザ」や「最期の晩餐」は気になりましたが、どちらかと言うとダヴィンチが考案した道具類のレプリカに興味をそそられました。絵よりもそういった道具類のレプリカの展示数多そうに見えましたが、どうでしたでしょう?ボールベアリングであるとか時計であるとか飛行機であるとか…その原型となる模型が沢山あって凄く楽しかったです。ただ少し混雑していたので、あとで図録でじっくり見ようと思ってザラッとしか見ていなかったのがもったいなかったです…。図録にその模型が全部載っていないのですよ…。大概の図録は展示品の写真や説明などを全て網羅していたりするのですが、この図録はそうではなかったみたいで…。再入場出来ない会場を出て真っ先に図録の見本を見て驚愕しました。うわああ…戦闘馬車とか載ってないよ…がっくり。面白い形のものが多かったので、それをモチーフに自分で違う装置を作ったりアレンジしたりして創作の世界に出しても面白そうだったのにと思って図録には期待していたのですが…残念。でも1800円の図録が500円でしたので購入。自転車の模型も載っていたし、これはこれで記念に!図録に掲載されていない分でグッズになっているものはそこで補う事にしました。戦闘馬車は模型はグッズになっていませんでしたが、設計図の様なスケッチはポストカードになっていましたのでそちらで補完。

ちなみに戦闘馬車、何が凄かったって…説明文がw うろ覚えなので正確にはどうだったかはアレですが、内容的には「馬が暴れると敵味方なく切り裂きます」的なものでしたw 思わずその説明文に「ちょwおまw」と、リアルに突っ込んでしまいました。だって「…それでいいのか…ダヴィンチ!」みたいな風に思いませんかw まぁ人が引っ張るにはちょっと無理がありますしね。あと、戦車らしきあのどんぐり(松ぼっくり?やどかり?)の様な乗り物も、実際乗れたら面白かったのですが。展示品の中にはいくつか実際に自分で動かせるものもあって良かったですよ。しかし、絵以外にも色々とやっていた人なのだなぁというのが実際に感じた事でした。あの展覧会に行くと、ダ・ヴィンチの画家のイメージが少し薄れるような気がしました。でも凄く面白かったです。図録に掲載されていない展示品に関しては写真が撮れれば良かったのに…。めそり。多身砲などのデザイン、面白かったのになぁ。

そうそう、モナリザに関してですが。私が一番驚いた事実は、モナリザが「完成品ではなかった」という事でした。え?どこが出来てないの?というくらいの出来映えにビックリです。指なのかな?あと、絵に入ったヒビや鼻のあたりの出来物のお話が興味深かったですね。ヒビもできものもナポレオンのせいなのかw…みたいな。解説ビデオによると「ナポレオンがモナリザを所持していた時があり、その時にお風呂で鑑賞していたために水がはねて出来物のようになり、湿気のせいで?絵にひびが入った」ようなことを言っておりました。ナポレオン…ちゃんと扱わなきゃダメじゃんw

あと人体の絵。ダヴィンチは30体ほど解剖したようです。凄いな…。気持ち悪くなったりしないその強靭な精神力…探究心が素晴らしいと思いました。他の作品もそうですが、もっとじっくり見てくれば良かったです…。図録に頼ったばっかりに…めそり。そういえば、展覧会場に入ってすぐのフロアに飾られていた黒柳さんのモナリザが面白かったです。あと、レプリカの説明ボードに「スピンドル」と書かれていて思わず反応してしまった馬の骨でスミマセンw ちなみにスピンドルとは「回転軸」という意味だそうです。平沢さんの歌「スピンドルのソング」をそのまま直訳すると「回転軸の歌」ということになります。どんな歌なんだろうドキドキ。そんな妄想もしていた会場内でのひと時でした。

物販で図録やグッズも買いましたので、帰宅して写真をパチり!
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ちなみにグッズ類、私が行った時は展覧会開催期間終了間際だったせいなのか(20日まででしたしね)だいたい半額くらいで色々と購入出来ました。ラッキー!グッズも買ったし、遅めのお昼もとったし、よしパセラへレッツゴーだ!意気込んで会場を後にしたのはいいのですが、なんと待ち合わせ時間「夜の7時」と「17時」を勘違いしていて、パセラに17時についたものの誰もいなくて電話をしたら「美鈴さん7時です!」と言われて真っ白にw 考えてみれば、平日だもん…みんな仕事で17時とか無理なのは考えればすぐに分かることなのに、私ったら(>_<)。狩る気満々すぎてスミマセンw 寒かったので編集部にお邪魔して、時間までお話ししてました。仕事の邪魔するダメな大人でスミマセン(T▽T)。でも、アンケートのファンレターとか拝見出来て嬉しかったです!千葉県の狐夢さん、とっても可愛らしいゼルダとコメント有難うございました!アンケートなので貰うことが出来ないのですが、スキャニングして頂いて大事にデータをとっておきますね(*^v^*)お仕事も頑張りますので、これからもソッと温かく見守って頂けたらと思います。
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太陽の船展 [展覧会/講演会他]

昨年のお話で恐縮です。年末年始バタバタしていたものですから、色々と書くのが遅くなってしまっています(汗)。このお話もバタバタ最中の12月18日の出来事。軽いレポートになってしまっていますが、ご了承下さい。

昨年、開催される事が分かっていて、都合がついて行けたエジプト関連の講演会や展覧会は今までの中で一番多かったのではないかと思います。前はそんなにまでしてお話を聞きたいというのはなかったのですが(本が読めればいいかなという考えでした)、一度、青いミイラマスクの展覧会で吉村作治さんのお話を講演会で聞いた時に面白いなと思いまして。何と言うか、本でもそうですしTVでもそうですが、聞こえてこない事が沢山あるのだなと感じたからでした。ですので、どんな些細な事でも聞いてみたいなと思うように。太陽の船展もギャラリートークという事で吉村さんの公演が行われる事はチラシなどで知っていましたから、都合が付けば行こうかなと考えていました。幸い都合が付いたので行って参った次第です。入場無料ですので、基本的に展示してあるものは全てレプリカでしたが、まぁそれはそれ。

というわけで、横浜までレッツゴー!!私の家からですと湘南新宿ラインが通っておりますので便利になりました。ボーッとしててもこの電車に乗ればとりあえず横浜までは連れて行ってもらえますw 関内へな京浜東北線で。関内といえば中華街を思い浮かべるのですが、そう言えば帰りによってくるのを忘れていました!!!中華街の月餅のお店とか大好きなのに!!そんなわけで、チラシの地図を参考に展覧会会場へ。お洒落な街並みでした。いいなぁ横浜。ハイカラ。会場へは迷わずにたどり着きました。良かった…。会場入り口付近の壁の色彩が赤と黒で凄い好みでした。ここもお洒落。彫像のレプリカがあったので撮影いいのかわからなかったのですが、入り口付近のスタッフさんに聞いたら「そこは大丈夫ですよ」といわれたので撮影させて頂く事に。ちなみに会場内は当たり前ですが撮影禁止です。
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こういう壁の色、いくら好きだからといっても私の家の自室に施したら落ち着かないでしょうかねw でも、赤黒いいなぁと思った瞬間でした。白い彫像もはえますしね。こういう色合いのサイトデザインもいいなぁと全然違う事を考えていました、スミマセンw さて展覧会ですが、レプリカしかありませんが、その中でも比較的ツタンカーメンの黄金のマスクの出来が素晴らしかったですかね。あとは、以前青いミイラマスクの展覧会でも見かけた魚の丘の神殿?の模型にもまたあえて良かった!ツタンカーメンの黄金の棺が一つだけあった事はあったのですが、あからさまに金メッキ的な出来だったのでちょっと微笑みがこぼれてしまいました。印象的だったのが吉村さんが影響を受けた本が飾ってあった事でしょうか。あの本、まだ売っているのかしら…読んでみたいです。タイトルなんだったかなぁ…講談社から出ていたものだった気がします。ツタンカーメン関連の書籍でした。

あれこれと展示物をみていたらあっという間に見終わってしまいまして。実は2回ほど回りました。吉村さんのギャラリートークまで時間があったからです。展示物を見終わったあとは物販にもいきました。ここで、とってもかっこいいアヌビス様の置物に再会です。これ、結構あちこちで見かけているんですが、一目惚れするも買うまでに至らなくて…。買うのは楽なのですが、あとで後悔するのはなぁと思って…何度もみてやっぱり欲しかったら買おうと決めていたものでした。物凄くその前を行ったり来たりしてしまって…かなり怪しい客だったかも知れません。まぁ、本人が思うほど回りは見てないものですが、遠くから眺めたり近くから眺めたり…側に置いてあったバステト様も良いなとかグルグル見回したりました。そんな事をしていたら整理券配布の時間になっていましたので、配る場所までいきました。ちょっと早いかなと思ったのですが、先客はいましたよ。残念ながら4番目。でも最前列で見れそうで良かった!
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お話は展示品自体が吉村さんの人生の軌跡の様なものですので、ギャラリートークもそのような内容でした。一番面白かったのがミイラを日本の病院でスキャンする時に交わされた会話でしょうか。ミイラは遺体ですから遺体安置所にとりあえず運びいれましょうとか、普通の日に病院にミイラを持ってくると患者さんがビックリしてしまうので休みの日にスキャンしましょうとかそう言ったお話が楽しかったです。今では楽しく語られるお話も、色々な別れがあったりと辛い事も多かったのではと思いました。

それでもエジプトに魅了され続けて、色々な事をされている。

凄いなと思います。私も好きですけど、資材なげうって発掘などが出来るかといえばそうではないですしね。吉村さんをはじめ関わられている皆さんがおられるからこそ、私たちは色々な事を見・知る事が出来る…幸せだなぁと思いました。とにかく2隻目の太陽の船の発掘、頑張って欲しいです!この時のお話によると8月に船発掘関連の特番があるとか!楽しみです!ギャラリートークはあっという間に終わってしまって、物販を一回りしてから帰る事にしました。手ぶらで帰る予定だったのですが…帰りには手には大きな手提げ袋…。買ってしまったのです…アヌビス様を!!!結構大きいので持って帰ってくるのが大変でしたが、きちんと飾ってあります。何か黒に焦点を合わせてデジカメでとると綺麗にとれなくて今回の記事には画像はないですが、綺麗に撮れたらアヌビス様の画像をいつか上げたいと思います。バステト様も欲しいなぁ。あと、どこかで売っていたアンドロスフィンクスの置物も…。頑張って稼ぎます!!

というわけで、昨年のお話でした。時間がすぎるのはあっという間ですねぇ…orz
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「太陽の船修復プロジェクト」記念シンポジウム [展覧会/講演会他]

参加葉書が届きましたので、「太陽の船修復プロジェクト」記念シンポジウムに出かけて参りました!最近朝型になりましたので、せっかく外出するのなら横浜で開催されている「吉村作治のエジプトと太陽の船展」を見てからシンポジウムに行くともっといいのでは?と思ったのですが、あいにく月曜日は休館日。しかし、どこかの展覧会には行きたいと思って色々と調べてみるも、ほとんどの展覧会会場が月曜休館の事実。知ってはいたんですが…もう…切なくて切なくて。月曜日憎し!

というわけで、12月からは忙しくなってしまうのと、私としては都内に出るのに交通費がめっさかかるので出来ればシンポジウム以外にも何かをあわせて見に行きたいわけです。そこで、図書館がいいなと思いました。エジプトのオシリス神話をきちっと読んでみたかった事もありまして。そこで大きそうな図書館を探してみました。本当は早稲田大学の図書館に色々とエジプトの書籍がありそうなので見に行きたいのですが、あそこは学外者には公開していないのです…(号泣)。仕方なくネットで検索をかけて、見つけたのが「都立中央図書館」でした。席数900!!これならゆっくりと本を読めそうです。場所は港区麻布。

また、中央図書館について色々と調べていたら、その図書館は大きな公園の中にある事がわかりました。有栖川宮記念公園は「忠臣蔵で有名な浅野家の下屋敷があった所」とどこかのブログに書いてありました。なるほど。少し寒かったのですが外出の準備をして出かけました。出かけたのはお昼頃。昼食が出来上がっていたので食べて出たのでw

さて有栖川記念公園ですが、都会の真ん中にこんな素敵な場所があるのねと思ってしまうほど静かで綺麗な所でした。公園自体はそんなに大規模ではないのですが(多分…全部見て回っていないので、もしかしたらとても広いのかもしれませんがわかりません)道路や建物が回りにびっしりあるのが信じられない空間です。大きめの池とそこで魚釣りを楽しむ人や、公園内で遊ぶ子供たちの姿が新鮮でした。あと雀をけっこう近い距離で見る事が出来ます。餌でももらっているのかしら?散策しつつ、綺麗な紅葉の写真を撮っていきたいなと思いましてデジカメで沢山撮っては見たものの、なんか見たものとは違う写真しか撮れませんでした。何故でしょうね…半押しすると見た通りなのにシャッターきるとまるっきり違う写真になってしまう。陽に透ける紅葉を撮りたかったのですが、紅葉にピントが合うと普通にくっきりと撮ってしまうようです。なので透けない。性能が良すぎるのも問題なのだなぁと思う今日この頃。ちなみに沢山撮った中では比較的綺麗に撮れていた写真が↓
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これも見た目とはだいぶ違ってはいるのですけれど、黄色と赤が綺麗でしたので選んでみました。ここでかなりの枚数を撮ったのですが、どうアングルを変えても陽に透ける紅葉は撮れませんでした…。ただ、頭の中には残っているのでいいですかね。中央図書館前に大きな大きな銀杏の木も見事でしたよ。

というわけで、図書館にたどり着きました。カフェで飲み物を飲んでから本を読もうと思っていたので…全てを終えて本を探しにいった時には15時を回っておりました。シンポジウムが18時開場なので軽く夕飯をとろうと思うと17時には図書館を出たい所。となると2時間しかありません。急いでエジプト関連の書籍のあるフロアへ。しかし、ここで神話のジャンルを捜索しなかったのが間違いでした。オシリス神話の本がない。でも、気になっていた本があったので思わず見てしまいました。その気になっていた本というのはこれです↓

古代エジプト神殿大百科

古代エジプト神殿大百科

  • 作者: リチャード・H.ウィルキンソン
  • 出版社/メーカー: 東洋書林
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 大型本


お値段の関係で今まで見れなかった本なのですが(13000円ごえw)、幸い置いてあったので見てきました。自分で書いている創作で、どうしてもエジプトの神殿などの建築物の事が知りたかったのです。可能であれば本に描かれている神殿をモチーフにしてそこから自分なりにアレンジを加えたいなと思っていました。あと、神殿内には何があるのかという事もあわせて知っておきたかったのもあります。色々と参考になりました!コピーを取ってもらっても良かったのですが、せっかくなので本を見ながらスケッチをとってみました。枚数は描けませんでしたがある程度は腕が覚えたと思うので、あとはどう自分らしくアレンジ出来るか。でも、見て思ったのですがこの本欲しいです…。ザラッとしか見れなかったのもあるのですけど、説明とか読めなかったし、綺麗な絵も入っていたり写真も掲載されているので資料としては手元に欲しい所です。いつか…買いたい!!

あれこれメモったりスケッチしたりしていたらあという間に2時間すぎていました。慌てて高田馬場へ移動。マクドナルドで軽くハンバーガーをほおばって、いざシンポジウム会場である早稲田大学の小野記念講堂へ。
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以前、エジプトフォーラムが開催された大隈講堂の近くの建物だったのですが、迷いましたw

入場券がわりの葉書を受付に渡し、構内へ。とにかく余す事なくお話を聞きたかったので、いつものごとく座席は出来る限り前のセンター狙い。でも、前のほうは結構空いてたんですよね。しかし流石に関係者席と貼っていない一番前のセンターには勇気がなくて座れませんでしたので、2列目のセンターで。この講堂の座席の凄い所はメモをとる為の簡易机がスライドして出せる所でしょうか。思わず出して使いました。メモとりたかったので!でも最初はメモ台を出すかどうか躊躇はしましたよ…なので回りを見渡してみたのですが、使っていらっしゃる方がいたので私も!と。使い心地は良かったです。素敵だなぁ、あの椅子。

そんな事をしているうちに開演。前置きが長くてスミマセン(>_<)。
シンポジウムは吉村作治さんの開会の言葉から始まりました。
吉村さん曰く「今回のシンポジウムの内容は世界で初めて発表されるものです」との事。

凄いですよね、初めての事を無料で聞けるなんて!思わずペンをにぎる指にも力が入ります。そして第一部である基調講演がスタートしました。現在のプロジェクトの進捗状態などのお話となります。ご担当は黒河内宏昌さん。現在の船の状態は、まだ石の下で分からない状態。ふた石と言う重さ最大6tの沢山の石が上に乗っていて(その下に船の木製の部材がある)、まずはそれをどける為の入念な計画を練り、準備を進めているとの事でした。スクリーンではどんな機材を使ってふた石をどけるのかなど、写真を使用して説明されていました。使用する機材はガントリークレーンと言われるものと、あと、ふた石の下の空間と同じ様な環境を作り出す為の空調機(相手が木材なので、環境の激変は損壊を招く事から現在保管されている地下と同じ環境を作る事が必須)、発掘したものを収納する棚などがありました。すべて大型テント内に配備されています。また、ふた石をどけた時にふた石のかわりにふたをする木材も作られたようです。板を数枚使って長方形の大きなものを作り、その中には断熱材。それから、ふた石をクレーンで吊り、横に移動しておろしてそこからレールの様なものを使って外に運び出す様なのですが、そのレールの基礎はコンクリートだそうです。プロジェクト終了に痕跡を残さないようになるべく自然にままに遺跡周辺も残す事が考古学的に大切だそうで、色々なものが手作業だったり手作りだったりしているようです。大型のクレーン車やミキサー車なども入れる事が出来ない(地面に傷がつくので)環境下での作業。大変だなぁと思いました。あと…船が納められている地下の空間…温度は25度でいいとしても…湿度85%とか砂漠の乾燥を考えると相当に鬱陶しそうですよね…。その激しい変化に人の方が参らないといいのですが…(>_<)

お話の概要をまとめるとこんな感じでしょうか。頑張ってメモをとっていたのですが、それでも追いつかなくて途中分からなかった所もあります。平にご容赦下さい。この辺のお話もおそらく後日公式サイトで発表があったりTVでわかりやすく説明されるのではないかな??(多分)と思いますが、私としては自分用に記録しておきたいので、そのまま書いておきます。間違っている所もあるかもしれませんのでご注意下さい。あくまでも一個人の記録としてお読み頂けると助かります。

さて、一部が終了しました。船の発掘状況などは何となく把握出来ました。完璧にわかるほど私の脳みそは出来ていないので…何となく…。休憩のあとは第2部となります。コーディネーターの吉村作治さんとパネリストの方々のパネルディスカッション。お一人の持ち時間が5分ほどだそうで…急ぎ足のディスカッションとなりました。なのでメモの文字も相当荒く…解読不能の所は記憶をたぐり寄せて書いております。

ディスカッションでは色々なお話を聞く事が出来ました。まずは太陽の船の簡単な時代背景などのお話。ピラミッドが最初に造られたジェセル王の時代は星を信仰対象にしていたようですが、スネフェル王あたりから太陽信仰に変化した様子?などを少し。3大ピラミッドと呼ばれる3つのピラミッドの対角線を延長すると、ヘリオポリスと言う太陽信仰の中心地に繋がっているというお話が面白かったです。また、太陽は南を通るとされているので、太陽の船がピラミッドの南に配置されているというお話も興味深かったです。

それから石材のスペシャリストである方のお話も!今回はクレーンでのふた石の撤去作業での石の吊り方などのご説明をして下さいました。1点吊りと2点吊りというのがあって、ふた石は2カ所を吊る2点吊りが安定していて良い事から採用が決まった事、ガントリークレーンも石の途中で引っ掛けると傷(少し穴っぽい)がつく事から、下から支えて持ち上げる方向でいくようです。これは図がないとわかりにくいですよね…。すみません。

さらに「船坑上の壁体発掘調査」のお話。ここでは太陽の船のふた石周辺の土みたいな壁みたいなものの調査…という解釈でいいのかなぁ…一応人工的に積み上げられた土砂っぽいもの…と私は考えていますが、どうなんでしょうか。ふた石の上にかぶさっていた土砂などを調査してでてきたものなどを写真付きで解説しておられました。木片・縄・炭化物・石器・銅製品・ハンマーストーン・1cm未満の銅屑、土器片など色々なものがでてきたようです。土器片にはモルタルも付着していて、このモルタルはふた石をする際に使用されたものらしいです。そのため、土器はその作業に使用されたものと考えられるようです。あと、周辺の壁体からは動物骨なども発見されたようです。人の物はなく、ほとんどが牛の骨だったとか。ここで作業をする際に御飯で食べた時にでたものなのでしょうかねw

そして!!ここからが私個人的に非常に大興奮したお話でした。
ふた石の調査。そこにはなんと!!クフ王のカルトゥーシュ「らしきもの」が!

ちなみに少し解説すると、現在掘られている太陽の船は2隻目。1隻目(第一の太陽の船)は既に復元もされ、発掘された場所の上に博物館が建てられ見れるようになっています。その1隻目には、クフ王の息子である「ジェドエフラー王」の名前は沢山見受けられたのですが、クフ王の名前は一つも記載がなかったというのです。もし2隻目にクフ王のカルトゥーシュがあったなら、そちらが先に作られた可能性がでてきます。今掘っている第2の船が第一の船である可能性がでてくるわけです。まぁ、第一・第二などの名前は発掘順につけられたもので仮称なのかもしれませんが、そうではなくて作られた順につけるものであったなら、第1の船が第2の船に、第2の船が第1に船に名称変更する可能性も??ふた石の裏面にも文字の記載がある様なので、それは開けてみてから調査されるという事でした。

ですが、書かれている名前が必ずしもあっているとは限らないというお話しもされていました。父の事を思ってふた石にクフと書いた可能性もあるかも?との事でした。また、ふた石を開けて裏面に「ジェドエフラー」の名前がでてくる可能性もあるわけで(あるいは他の王の名前もないとはいいきれないよう/例えばカフラー王も可能性はなくもない??と吉村さん談)、今後の調査が楽しみです。

それから第一の船は一度組み立てたものを解体しておさめられていたそうですが、第二の船はもしかしたら組み立てをしないでそのまま部材をおさめた可能性もあるとか。それは何故なのか。もしかしたら「あの世で組み立てて使うもの」という事でくみ上げなかったのでは?というお話も面白かったです。あと、第一の船にはマストの部分がなかった様なのですが、マストを受ける穴?(溝?)みたいなものは存在しているようです。マストがない船に何故?というお話にも興味津々。また、もし第一の船と第二の船が上天の船、下天の船だとしたらデザインが違っていても面白いよねというお話もされていました。個人的に気になるのは、ちょこっと話題にでた「クフ王のピラミッドの東側に大きな船坑が2つある」という事。ここには一体何があったのか…知りたかったのですが分からないそうです。残念。

ふた石は来年になってから開けるようです。そして8月くらいまでには調査結果がでてくるそう(予定)。船は5年くらいかけて復元されるようですが、今後もこうしてシンポジウムを開いて進捗などお知らせして下さるみたいです。出来る限り足を運んでみようと思っています。他にも色々とお話があったのですが、全部書くのは不可能なので(主に文字の解読不能により)この辺で筆を置きます。最後にリーフレットをパチり。
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ちなみに左側が第一の太陽の船、右側がふた石を撮影したものです。ふた石一杯でどけるの大変そうですよね…。全てのふた石が移動され、なかみが見れる日を楽しみにしています!!ご苦労だらけかと思いますが、頑張って下さい!では!

■関連リンク
NPO法人 太陽の船復原研究所→http://www.solarboat.or.jp/

■下の「タグ:エジプト」にて、このブログ内のエジプト関連の記事を検索出来ます。ご興味がございましたらご覧下さい。
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エジプト・フォーラム19 [展覧会/講演会他]

どのカテゴリに組み込むか悩んだのですが、展覧会などのカテゴリに入れておきます。

さて、10月30日に、エジプト・フォーラム19に参加するべく早稲田大学まで行って参りました!このフォーラムの事は、吉村作治さん公式サイト「エジプトピア」のメールマガジンで知りまして、興味があったので申し込んでみました。無事参加出来る事になり、入場券もお送り頂いたので、台風の最中ではありましたがお話を聞いて参りました次第です。場内、カメラでの写真撮影、及び、録音などが一切禁止されておりましたので、メモしたものを元にフォーラムの内容などを書いていこうと思います。…ただ、諸先生方が伝えたかった事の半分も私の残念な頭では理解出来なかったと思いますので(あとメモの走り書きもひどいのでw)、間違って解釈している所もあるかと思いますが、その辺は何卒ご容赦下さい。「?」と思われた際には、一応ご自身でお調べになるのが宜しいかと思います。

というわけで、台風接近に伴い、天候に弱い湘南新宿ラインは全て止まっておりましたので、宇都宮線で赤羽まで出て→池袋→高田馬場へ。晴れていたら早稲田まで出て、少し散策でもしようかと思っていたのですが無理でしたので、馬場から直通のバスで早稲田大学へ。ちょうど大隈講堂の付近にバス停があり助かりました。というわけで、お上りさんみたいですが記念に講堂前を撮影。他にも色んな方が記念撮影していたので便乗w
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大隈講堂はとても素敵な建物でした!出来れば中も撮影したかったのですけど、上記しました通り撮影不可ですので、ここから先は画像はございません。撮影も終えて(と言っても雨が降っていたので3枚くらいしか撮れませんでしたが)傘を畳んでいたら、ちょうど吉村作治さんが横を通って行かれました。早めについてて良かったw でも流石にこういう場において、お写真をお願いするのもなあと思い、黙ってお見送り。壇上でのお話に期待です!

受付で入場整理券を提出し、リーフレットも頂いて、座席は自由でしたので前から4列目のセンターに着席しました。前に背の高い男性がいなさそうな所を選びました。これはあとから分かる事なのですが、講演はセンターでは行わず(笑)右端でした。センターはスクリーンの映像が見えるようにあけるのですね…。大学など出ていないので、そう言う所は無知でした…。でも、スクリーンも誰に邪魔される事なく見える位置でしたのでよかった!時間になるまで、リーフレットや挟み込まれた広告などを拝見!!ちなみにリーフレットの表紙と広告はこのような感じでした。
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上に乗っているのがリーフレットで下が広告。広告は2010年11月19日から2011年1月30日(午前10時から午後5時。12月11日に作治さんのトークショー、12月18日にはギャラリートークなども聞けるそうです)まで開催される「吉村作治のエジプトと太陽の船展」の告知用。展示物は太陽の船の復原予想模型はもちろん、なんと、あのツタンカーメンの黄金のマスクや黄金の棺、厨子などのレプリカも用意されているとか(と広告に書いてありました)!レプリカの出来は広告に画像が掲載されていないので分かりませんが、ツタンカーメンのマスクや厨子などは立体ものをみた事がないので、行ってみたいなと思いました。船の模型ももちろん楽しみ!とりあえず、冬休みが始まる前に行きたいです。場所は放送ライブラリー(横浜)で入場無料だそうですよ。

さて、本題に入ります。フォーラムのお話を分かる範囲内で書いていきたいと思います。本当はアムドゥアト書書の所は図解した方が分かりやすいかなと思ったのですが…どこまでこういうブログに書いてしまっていいのか分からないので…割愛する事にしました。あくまでも文字情報のみになります事、あらかじめご了承下さいませ。

台風がきていたので、参加する方は少ないのかと思いきや!大隈講堂内の座席がほぼ満席の中、吉村作治さんのお話から始まりました。作治さんは今年早稲田大学の名誉教授になられたのですが、その名誉教授になるための資格のお話や、恩師のお話、何と奇遇なのですが私と同じで作治さんも「織田信長」が大好きだというお話なども聞けました。エジプトの発掘のお話では、1970年に初めて発掘権をとり翌年から調査を開始した事や、ツタンカーメンのお墓が11月4日に発見されたというお話もありました。11月4日はツタンカーメンの日なのですね!思わずメモを取る手に力が入りましたw また、砂漠の真ん中にあるのに何故「魚の丘」(遺跡)という名前になったのかと言う解説も。気になっていたのですが、これは、ナマズのミイラが沢山発見されたのでそういう名前がついたとの事でした。なるほど!

それから、電磁波調査をするために農業用のヘリコプターを分解してエジプトに持ちこみ、飛ばしていたらエジプトの軍に見つかって、あわや撃ち落とされそうになったお話(笑)、展覧会の募金で3000万円以上集まり(私も募金しましたが、そんなに集まるものなのですね!)お礼のお言葉や、アメンヘテプ3世について、カエムワセト王子の石造建築物(墓は未発見だそう)・イシスネフェルト(ラムセス2世の孫王女)の石棺、イパイ(ツタンカーメンの側近)のトゥームチャペルのお話、45年に渡る発掘での体験談などなど、興味深いお話がいっぱいでした!あと茶目っ気たっぷりのモノマネもご披露されていたのですが、これは書いてしまうとまずそうなので割愛w 何と言うか、こうしてお話で聞いてしまうと45年という時間は短く感じられてしまうのですが…凄くご苦労なども沢山あっただろうになと思います。あと10年は掘りたいとおっしゃっていた作治さん、いつまでもお元気で頑張って欲しいなと思いました。

というわけで、ここで15分ほど休憩。取っていたメモの見返しなどを。

第1部は作治さんのお話、第2部からは調査報告などがメインになります。近藤二郎さんは「ウセルハトの墓」や「ケルエフの墓」のお話をして下さいました。TT47号墓と呼ばれるウセルハトの墓は、ツタンカーメン王墓を発見したハワードカーター氏も調査をした墓だそうです。ウセルハトはアメンヘテプ3世(の王妃ティイ)に仕えていた貴族で、母はセヌウ(早稲田隊が発見した青いミイラマスクの持ち主)。ケルエフ(アメンヘテプ3世の宰相)の墓は、ウセルハトの墓とレリーフなど似ている点が多いために比較として良く登場しました。宰相と似たレリーフが施された墓を持つウセルハト。凄く高い身分の人だったのですね。ただ、ウセルハトのレリーフの部分は意図的に破壊されたあとがあるようでした。何か…恨みを買う様な事をしてしまったのでしょうか。ちなみにウセルハトの墓の入り口は、アルクルン(テーベで一番高いピラミッド)にむけて作られているそうです。

次に菊池敬夫さんによる、アムドゥアト書(壁画)の史料化のお話。この項目をネットでみた時に「本にして残す計画なのかな」と勝手に思っていたのですが、デジタルで残す方向なのですね。しかも、いかに正確にデジタルに残すかというのが課題らしく、その際にカメラが非常に重要で、そのカメラ(パノラマ写真時同撮影装置/2110万画素)の開発をしていたようです。デジタルカメラなどでTVの写真を撮ると分かると思いますが、カメラの端の方に写るものは像が歪みます。テレビ画面の直線部分が湾曲して撮れますよね。この湾曲を最小限にとどめたカメラが必要で、そのカメラで小さい画像をいくつも撮影して繋ぎあわせていく作業をしているとの事でした。実はここで図を用いて解説したかったのですが…あんまり細かく書いてしまうとまずいのかなという事もあり割愛。お話を要約すると、歪みのほとんどないカメラで壁画を細切りに沢山撮影し(画像の端は隣の画像とだぶる感じで撮影)→接合→中画像→更に接合→大画像という行程を経て高解像度の壁画画像を作成、拡大縮小にたえられる正確なアムドゥアト書をデジタルで残すという計画のようでした。この画像は3年かけて作られ、グーグルアースの用にネットでいつでもみる事が出来るようにしたいとおっしゃっておりました。

ちなみに、フォーラムではその画像が出来上がった時にはこうなる予定!というデモンストレーションもみる事が出来ました。アムドゥアト書が映し出され、みたい所をクリックすると拡大されます。もしかすると原寸くらいまで拡大出来るのでしょうか??拡大していくと、下書きなども見る事が出来たりします。赤で下書きが施され、黒で本書き?という感じでした。というか、そもそもアムドゥアト書って…完成しているものなのでしょうか?結構、下書きのラインが残っていたり、消し忘れがあったりしていたので未完成??それともそういう風に仕上げてくれというファラオ(アメンヘテプ3世)の命令だったのでしょうか。画像を使っての解説中に面白いと感じたのは、赤のインクで文字?を書いて、それの場所が良くなかったようで少しずらして書いたもののやっぱりダメで、またずらして書いたりしている部分が残っている事でしょうか。更にその上から黒のインクで書いてあるのです。職人さんもやはり人間なのだなぁと思いました。

アムドゥアト書、実は今回初めてきいた言葉でしたのでフォーラムに行く前に少し調べておきました。アムドゥアトとはエジプト語で「冥界にあるもの」をさす言葉だそうです。でも、何が書いてあるかは知りませんが。アムドゥアト書を検索して調べてみたのですが、なかなかこれといった説明に辿り着くことができませんでした…。フォーラムでは「冥界の神々の事を表現したもの」と言っていた様な気がしますが、メモが追いつかなくて尻切れとんぼになっております…。アムドゥアト書の内容とは全然関係ないのですが、エジプトでは赤が死を、黒が生をあらわした色だというのは有名ですよね。アムドゥアト書の下書きが赤、本書き?が黒というのにも何か意味があったりするのかなぁと、ふと思ったのですが…報告会なので質問は出来なかったのでモヤモヤしっぱなしです。赤と黒の塗料が一杯あったので偶然使っていただけなのか、はたまた他にも意味があるのなら知りたいなぁと。機会があれば、いつかどなたかに聞いてみたいと思いました。とにもかくにも、3年後の史料公開が楽しみです。また、太陽の船は5年後だそうなので、そちらも楽しみにしつつ次のお話に移りたいと思います。

次のお話は矢澤健さんによるダハシュール北遺跡の調査報告です。ダハシュールの位置(カイロから車で1時間ほどだそうです)やトゥームチャペルの構造などを素人にも分かりやすく解説!主に貴族の墓や単純埋葬の発掘に携わっておいでの方のようなので、その報告が主でした。ちなみにトゥームチャペルは、地上に神殿などの施設が有り、地下にシャフトと呼ばれる埋葬室があるものを指します。あるシャフトでは木棺はなかったものの、木棺についていたであろう象嵌(目の部分)を発見。他にもファイアンス製のカノポス容器の蓋やウシャブティ(シャブティという表記もあるのですが、どれが正しいのか分かりません。ウシャブティは冥界に行った人間のかわりに働いてくれる(身の回りの世話をしてくれる)人形の事)が見つかったそうです。ウシャブティは他のシャフトからも出てきているようでした。

また、あるシャフトでは木棺が入るギリギリの幅のお墓の作りになっていて、木棺はなかったのですが、絵が壁に転写されて残っていたようです。その転写された絵のデザインからセヌウに良く似た木棺があったのでは?という事でした。あと、二つの時代の異なるお墓が地下で繋がっているものがあったりして面白かったです。新しい時代にお墓を作ろうとして掘っていったら昔の人のお墓に当ってしまったんでしょうね。

報告会の最後は、エジプト西方デルタ地帯の遺跡の立地に関する研究について、長谷川奏さんが解説をなされました。ここで見たアレキサンドリアの全景の動画画像、どこかで見た事があると思ったら「海のエジプト展」(横浜)のスクリーンで見たものでした。長谷川さんが監修をされていたんですね。実はこのお話、ちょっと良くわからなかったのですが(なので私解釈ですみません…間違っているかも知れません>_<)、建築物など立て放題な何もない地帯に何故遺跡が残っていないのか…という事に対する調査報告が面白かったです。ナイルの氾濫の際に水がきていたためにそこには遺跡が存在しない事が分かったようです。水がくる所を囲むように遺跡が綺麗に残っている様子が見て取れて良かった!また、あえて何もない直線ルートではなく、多少迂回しますが小さなオアシス?を経由して来る人間の動きなども興味深かったですね。そこにそって情報が行き来するという感じの解釈でいいのでしょうか??こちらのお話で興味深かったのが地名が沢山出てくる所です。面白い響きの地名は聞いていてワクワクしました!

そして作治さんのお話で締めくくられ、フォーラムは終了。

何と言うか…一般の方々にむけての報告会、先生方本当にお疲れさまでした!私みたいな残念な頭の持ち主にも分かるように、色々と苦労して報告されていたのではないかと思います。勉強はしていったつもりでしたが、やはりまだ知識は物凄く浅くて狭いので…半分も吸収出来ていたかどうか謎な状態です…。すみません。でも、そんな私でもお話を聞きながらワクワクしたり、なるほど!とうなづいたり、色々な刺激を頂きました。有難うございます。こういうフォーラムの内容も、あとで分かりやすく読める様な漫画などがあったらいいのでは?と思うのは私だけでしょうか!!!何かこう…もっと漫画や絵で見て学べるエジプトの世界があってもいいのではないかと思う今日この頃です(フィクションの漫画ではなく、専門的な事を分かりやすいように表現した漫画)。…というか、そう言うお仕事をしてみたいのですが、そういう本が出ていなそうなので、需要はないのかもしれませんね…。そのうち同人誌などで作れたら楽しそうだなと思いつつ、エジプトに関する知識がなさすぎる事と(その知識があっているかどうかの確認も出来ないですしね)、他にやっている創作があるので、まずはそちらを何とかしないといけないなと思う今日この頃でした…。

11月11日にはサイト9周年になります。ツタンカーメンの王墓発見日である11月4日に何かアップしたいと思ったのですが、何のいたずらか仕事の〆切りがその日でした……残念…。拍手なども本当に有り難うございます!体調のご心配までして頂いて…。風邪なども流行っているようですので、皆さんもお体ご自愛下さいね。

というわけで、エジプト・フォーラムが楽しかったので、太陽の船シンポジウムもその場で申し込んで参りました!太陽の船の最新情報、聞きたいじゃないですか!でも、フォーラムの時ほど人数が入れない会場のようですので抽選だそうですが…当るといいなと思います(>_<)。とりとめのない文章で恐縮ですが、今回のレポートはここまで。もっと知識があれば、報告会のレポートももっといいものが書けるのでしょうけれど…。でも、エジプトがお好きな方でしたら、直にお聞きになった方がいいと考えます。ただ、あくまでも報告会ですので展覧会とは違いますので、発掘などに興味がある方に限定されるとは思いますが。私は好きなので、凄く面白かったのですけれど!毎年秋頃に開催されるようですので、ご興味のある方はお出かけされてはいかがでしょうか。そんなこんなな、今日この頃です。

■関連リンク
吉村作治公式サイト「エジプトピア」→http://www.egypt.co.jp/index.html
タグ:エジプト
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ブリューゲル・版画の世界展 [展覧会/講演会他]

上野の不忍池に蓮の花を見に行った帰り、上野駅構内の柱に貼ってあったポスターを見て「面白そう」と思ったのが展覧会に行くきっかけでした。ブリューゲル、有名だそうですが実は名前も作品も知りませんでした。とりあえず、展覧会の事を忘れてしまわないようにとデジカメでポスターを撮影しておいたのですが、すっかり忘れていて!デジカメの画像に用があったのでデータを整理していた所、ポスターの画像が出てきまして…思い出したように展覧会情報を検索しました。危ない危ない…展覧会は8月29日まで。仕事のネームが一応月末〆なので早めに行っておこうと昨日出かけてきました。都心の暑さで田舎人間の私は死ねるなと思うくらい酷暑で…でも、頑張って見に行ったかいあって得るものも大きかったと思います。

まず、渋谷のBunkamura自体行くのが初めてで!渋谷駅から東急本店までのシャトルバスがある事にも驚く田舎者ですw いやぁ、セレブな街は凄いですね。シャトルバスも頻繁に運行されているのにも関わらず、出発する頃には満席。帰りは歩いてみたのですが、確かに徒歩だとお年を召した方にはきついかもです…。というわけで、シャトルバスで数分、東急本店につきましたので連絡通路を使ってBunkamuraへ。いやぁ、お洒落です。ミュージアムショップなのかどうか分かりませんが、入っているお店もさすがにいい品揃えでした。タロットカードを沢山扱ったお店がちょっと見ただけで2件ありましたが…何ででしょうかね?実はエジプト関連の絵柄の入ったタロットカードが欲しいと思っていたのですが、欲しかったカードが売っていたんですよ!しかし、お値段が8000円越えでしたので諦めましたw パッケージは結構良かったのですが、なかみが分からないものにお金が出せなくて…。ううう…全部のカードが見れるお店はないかしら…。

展覧会に行ってショップでつまづく私。こんな事をしていたら本命の展覧会を見る時間がなくなってしまう!そんなこんなで、入場券を購入し展覧会会場入り口へ。コインロッカーも100円を入れて、荷物をだす時に戻ってくるタイプのものが設置されていて便利でした。財布だけ出して、いざ、版画の世界へ!

作品はエングレービング。以下その説明【wikiより】→エングレービング(engraving)とは版画の凹版技法のひとつで、ビュランという先端にダイアモンド様の固い刃のついたノミのような器具を使い、銅版に線を彫る。そして、その溝にインクを埋め、それを刷って作品にする版画技術。鮮明な線が特徴とされる。エッチングより成立は早い。ただ単に金属やガラスを削ること、あるいはその作品を意味することもある。ビュラン彫り。

版画と言うと木彫りなイメージが私はあるのですが、細く尖ったもので削っていくので線も凄く精密です。ペンで描いたみたいでしたよ。ちょっと文章からは想像できない方もいらっしゃると思いますので、展覧会会場で購入した図録と貰ってきたチラシの画像を貼っておきます。
hanga.jpg

この↑の絵はエングレービングという方式で描かれた?ものです。生で見るともっと良くわかるのですが、影なども線で細かく描かれています。ベタかなと思われる所もカケアミのように線で表現されていて、その精密さに圧倒されました。こういう作品を見ていると、まだスクリーントーンが高価だった頃に頑張って自分でカケアミをしていた頃を思い出します。4カケとかまで出来ますので(笑)、エングレービングは無理ですが、線で絵を描く事は出来そうです。ブリューゲルの作品を見ながら何か描いてみたい気持ちが沸々とわいてきました。

それはさておき、作品の事ですが。ユーモラスなものが多かったです。私が見てきた展覧会の中では今までになかった雰囲気の作品が多くて、とても新鮮でした。ブリューゲルが考えたファンタジック?な生き物は愛嬌もあってちょっと気持ち悪いのですが可愛かったりします。個人的に好きだったのは「大きな魚は小さな魚を食う」という作品。原盤も良かったのですが、これ、ちょっとしたアニメーションも制作されていてそれが面白かったというのもあります。そのアニメーションは最終的には原盤の版画の絵になるのですが、その経緯が描かれていて楽しかったですね。それから魚がドバッと出てくる所が妙にリアルで凄かったと言うか。あと、「錬金術」を題材にした作品。これは錬金術に興味があったので余計に。この1枚の作品のために図録を買ったといっても過言ではありません。今後、自分の創作作品を作っていく上でアイディアの元になればいいなと思いました。ふいごとか、こういうのなんだ?とか参考になりました。あと錬金術を行う環境の雰囲気と言うか。錬金術関連の本は何冊か持っているのですが、余りいい絵がなくて。まぁ、錬金術の説明をする本に絵を求めてはいけないのですけどね。ちなみに持っている錬金術の本は↓。

図解 錬金術 (F‐Files No.004)

図解 錬金術 (F‐Files No.004)

  • 作者: 草野 巧
  • 出版社/メーカー: 新紀元社
  • 発売日: 2006/02/17
  • メディア: 単行本



錬金術 (アルケミスト双書)

錬金術 (アルケミスト双書)

  • 作者: ガイ・オギルヴィー
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2009/04/18
  • メディア: 単行本


下の本はまだ未読。あと実は、エジプトが絡んでいるのかなと思わせる本を発見しているので、いずれは読んでみたいなと思っているのが

マグダラの書―ホルスの錬金術とイシスの性魔術

マグダラの書―ホルスの錬金術とイシスの性魔術

  • 作者: トム ケニオン
  • 出版社/メーカー: ナチュラルスピリット
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本


とりあえず、積んである本を読まないと次が買えないので…頑張りたい所です。

話がそれましたが、展覧会のお話を。エングレービングもエッチングもそうらしいのですが、実は絵描きさんがその彫る作業をしているわけではなくて(実際に彫っている方もいらっしゃいますが)、その技術を持った技工士さんが素描を元に彫るそうなのです。完成した作品を見て思ったのは、技工士さんによっておそらく素描と完成品の雰囲気が結構変わるのではないかという事。個人的にはフィリップス・ハレによる版画が好きでした。精密さでは群を抜いている気がします。あとブリューゲルが関わっていない作品も結構ありましたが、その中では「アントワープの寓意的地図」が好きです。物凄い大きな作品だったのですが、その描き込み量の多さが圧倒的でした。…図録で凄く小さな掲載になってしまっているのが勿体ないです…。あと、マールテン・デ・ヴォスの一年の月ごとの行事?を一月ごとに表現した作品が心に残りました。丸い円の中に描かれた作品がリアルな絵なのですが可愛らしくもあり。

とにもかくにも、私的には新鮮な展覧会でした。表現の幅の広さがとても心地がいいと言うか。頭の中の想像の世界が人によってこんなにも違うんだなぁという事を実感した日でもありました。ブリューゲルの描く悪魔?のユーモラスな容姿にもひたすら感心、脱帽。こういうの、自分では思いつかないですので!これを機に、自分の創作世界のエジプト風の神様などを考えてみようかなと思いました。ただ、実際考えるとなると難しいのですよね…。ですが、ブリューゲルが生きた時代では、熊は「激怒」を、ロバは「怠惰」を意味していると書かれていた解説がありましたので、こういうイメージの元になる事をエジプト神話などから汲み取って想像して作るといいのかなというヒントは得ました。何か閃いた時に少しづつ具体化出来たらいいなと思います。まずは創作の元になっている古代エジプトの事をもっと知らないとダメですね。まだまだ勉強する事は山積みです。

そんなこんなで、色々と作品を見ながら感心したり、そうくるか!と唸ったりした展覧会でした。表現は無限大。ご興味のある方は行ってみるといいかと。何か新しい発見があるかもしれませんよ。

■関連リンク
ブリューゲル 版画の世界展/特集ページ
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