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中近東文化センター [展覧会/講演会他]

だいぶ前から行ってみたいと思っていた、中近東文化センター。こちらのセンターの存在を知った時は、まだ予約なしでも見る事ができていた様な気がするのですが…いつの間にか予約制になってまして…電話が非常に苦手なので…こう…行けずじまいでした。年に3回ほど、予約なしで見る事ができる期間というのがあるらしく(例年ですと4・8・10月頃のようです)、いい感じに仕事の隙間ができた時にたまたま知る事ができたので4月4日に行ってまいりました。ちなみに、2017年の今回の予約なしでも館内の見学ができる期間は4月8日まで。昨年薨去された三笠宮様の名前の付いている図書館が2階にあります。

というわけで?、早速(前から行きたいと思っていたので、そうでもないですがw)行ってまいりました「中近東文化センター附属博物館」。入場料は千円で、受付で入場料を支払った所、施設のリーフレットと素敵な栞を頂きました。
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ヒエログリフのアルファベット表記が掲載されている小さい栞。ローマ字表記が世の中ではもてはやされていますが(私も名前がかけるというローマ字表記のヒエログリフの豆本を作ったほどですw)こちらのアルファベット表記を覚えた方が実は早いのですよねw もちろんヒエログリフはこんなに少ないわけではなくて文字の種類はもっともっと沢山あるのですが、この栞に掲載されている文字は比較的見る機会も多いのではと思います。栞はもう一枚、保存版が欲しいなぁ…と思うので、次に行く機会があればまた入場料を払ってもらってこようと目論んでおります。ただ、展示替えはなさそうな気配なので(確認していませんのでわかりませんが)2度3度見るのはどうなんだろう…。

展示内容は中近東の物がメインで、古代エジプトのものもありますがイランなどそちら方面の展示が多いのかなと感じました。レプリカですが、ロゼッタストーンも見る事ができます。古代エジプト関連では彩色木棺?の蓋がとても素晴らしかったです!あと、比較的新しい年代のものですが、モザイクガラスの切片が綺麗でした。小さいのですけどガラスでアヌビスの模様が描かれていたりするのですよ。かわいい。あと、勇気がなくて(誰も触った形跡がなくて)やれなかったのですが、古代エジプトで使われていたであろう道具で(もちろんレプリカですが)小麦を手で挽く体験コーナーもあります。おそらく置かれている大きな石にまたがって凹んでいる所に小麦を入れて、ちょっと大きめの石ですりつぶす感じじゃないかなぁ…と思われます。個人的には、ファイアンスという陶器の事を古代エジプト語では「チェヘネト」と言って「輝くもの」という意味を持っていたという事を知る事ができたのは嬉しかったですね。それから、古代エジプト関連の本にたまに出てくる「エンマー小麦」。実はその小麦の前に「アイン小麦」というのがあって、種の少ないアイン小麦からエンマー小麦に取って代わったような感じなのかなという事も知りました。ただアイン小麦を品種改良してエンマー小麦が出来たのか、全く別の品種なのかは…メモに書いてきておらず今頃大後悔w 徹夜で好きなものを見に行ってはいけない…記憶が悲しいくらいに飛んでいる所があって辛いです><

それから、三笠宮様が使われていたらしいヘブライ語のうてるタイプライターも展示してありました。これがまたかっこいいんだ…。あと、宮様直筆の年表とかね、綺麗に書かれていてびっくりしましたよ。出版物も展示だけで中身は見れませんでしたが(図書館で見れるのかしら?)読んでみたいなぁと、ちょっと。

一通り展示を見たあとは図書館に行きたいとずっと思っていたので、受付で聞いてみました。図書館にも利用料(300円)が発生するのですが、ものっそい貸切(図書館の方に伺ったところ、利用者がかち合う事はまずないとの事でしたw)で何時間も利用できるのは大変良いですね!静かだし、最高でした。おそらく中近東に特化した図書館だと思いますが、時間がそんなになかったので古代エジプト関連の本だけ見る事に。や、これがね、本当にすごいのです!今まで見てきた図書館の中で(国会図書館や大学の図書館など、大きな図書館にはまだ行った事がないのであれですがw)古代エジプト関連の蔵書が一番多かったです。3〜4m幅(多分それくらいはあったと思う)で、リーフレットの写真で確認しましたが5段ある本段の2列と3分の1が古代エジプト関連の本でした。感動で打ち震えてしまいましたよ!!惜しむらくは洋書が多いので(あと比較的近年に出た日本語の古代エジプト関連の書籍は見かけなかった気がします)英語が読めない私には内容を理解するのは不可能なのですが、大きな写真がいっぱい掲載されている本もたくさんあってですね!ツタンカーメンだけでも目から鱗が出るくらい素敵な本が色々とありましたので、一部ですがコピーを取らせていただきました。大きな図版最高かよ!!探せば、同じ遺物でも別アングルが出てくるので、さらに感動。住みたい…!!

ちなみに、コピーはサイズに関係なくモノクロ20円、カラー80円です。カラーの図版は色々とコピーをさせて頂きました。もう少し時間があれば、もっと色々と見る事ができたと思うのですが…。閉館間際(17時)までいて、最後の最後で分厚い「エジプトの秘宝」的な大きな本を見つけたのですが、そのシリーズの本、ツタンカーメンだけで2冊もあるのですよー!真っ先に見るべきでした…。中身の確認もできないままなのは辛い…それを見にまた行こうと思います!!!

個人的にとても気になった本は

トゥトアンクアモン (1966年)

トゥトアンクアモン (1966年)

  • 作者: Ch.デローシュ=ノーブルクール
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 1966
  • メディア: -


古い本なのですが、ざっくりと中を眺めてみて面白そうだなと思いました。どこからどこまでが本当に遺物から判明したことなのかは謎ですが、ツタンカーメンが幼少期はこんな生活をしていたのではないかとか、アマルナ神殿のモノクロ図版、アマルナ王家の系譜なども載ってます(ただし、資料的には古いと思いますがw)。それから、その時代に登場する主な人物の紹介なども一覧で出ていて、創作TUT9(仮)を書くにあたり参考になりそうでしたので余計に欲しいと…。この図書館は貸し出しは一切していないので、残念ながら時間内に読む事は困難でしたので、どうしても知りたいと思ったところをざっくり探してコピーさせて頂きました。ただ、アマゾンに古本が出ている事を今知ったので(笑)買ってしまおうかなとも。今、このブログを書きながら購入に揺れておりますw 積んでる本がいっぱいあるのに!!!でも、本がなくなる前に買いたい!!

あと気になった本といえば、上の本よりもさらに古そうな死者の書の本でしょうか。
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旧仮名遣いとか、物凄い難しい漢字のオンパレードでしたが、とても趣があって素晴らしいと思いました。内表紙は文字以外の飾り系は朱色。それだけでもかっこいい。中身を確認していないので正確なところはわかりませんが、おそらく上下巻で古代エジプトの「死者の書」を章ごとにすべて網羅しているのではないかなと思います。ちなみにハードカバー。今度行くときは知りたい章をメモして、そこだけコピーを取らせて頂こうかなと思っています。もう本当に今すぐにでも飛んでいきたい!!!この本、非常に読みにくいしわかりにくいのだけど、そのまま再販してくれないかな…旧仮名遣いがかっこいいよ…いやもう、本当に。

ただ古い本が多い感じなので、王様の名前なども色々な読み方があってその辺は少し困惑しました。アメンヘテプがアメノフィスだったりするので…。ツタンカーメンもトゥタンカモンと書かれていたりしてビックリしました。その読みは初めて知ったわ…。昔からツタンカーメンと誤読していたわけではなかったのですね(正式名はトゥト・アンク・アメン)。今はツタンカーメン表記が徹底している感じですが、これを考えると表記統一がなされたのはいつからなのだろうかと少し気になりました。

洋書でまるで中身はわかりませんでしたが、アマルナレポートというタイトルの本もありまして。超読みたかった…ああ…。図版があればそこだけコピーさせて頂こうかな…あるのかな…。なんというか、英語が読めないことをこれほど呪ったことが未だかつてあっただろうかw 悔しい。ヒエログリフよりも英語を勉強すべきなんじゃないかね私は…。そんなことを思いつつ、次回また行くことをかたく決意しつつ退館いたしました。図書館だけも3時間くらいはいたのではないかな…今度行くときは開館時間に行って閉館時間に帰るよ(大迷惑)!ただ、ご飯が食べられそうなところが近くになさそうな気配ですので(調べてないので知らないだけで実はあるのかもしれませんが)図書館の扉をでたところにあるロビー?で飲食はしてもいいのかしら…と、ふと。この辺、もし電話予約していくことになりそうでしたら聞いてみようかなと思います。舌がもつれて言葉が出てこなかったら電話で聞くのは諦めますけど(苦笑)。

中近東文化センターの受付の方も図書館の方も皆さんとてもいい方ばかりで、帰り際に少しお話をさせて頂いたのですが、苦手な電話予約を克服してまた来てくださいねと言われましたw や、利用者が少なくて無くなってしまうことがないように、できる限り行きたいなぁとは思いました。図書館に次に行くときは、もう少し的を絞っていかないとダメですね。何を知りたいのか、必要な資料を探すために英語力も少しいるかな。Tutankhamun(ツタンカーメン)やBook of the Dead(死者の書)、Pyramid(ピラミッド)、Ramesses(ラメセス)、あとは綴りを忘れましたがアマルナは雰囲気でわかったので、ちょこちょこ中身を見る事ができましたけど他は壊滅でしたしね…。英語の辞書を持って行こうかしら…。

かなり古代エジプト充をした事もあり、色々やる気も出てきましたので仕事も趣味も頑張ります。でも近いうちに…図書館には暑くなる前に一度、電話予約の苦行を乗り越えていきたい感じではありますね。そうなると、創作ツタンカーメンの内容をもう少し詰めないといけません。図書館には日本語の本は少ないですが、それでもその辺の図書館よりも多いと思うので(多分)知りたいところをピンポイントで探さないと、見きれない…。特に遺物の図版は非常に必要になると思われるので、設定なども詰めていかないといけないなと。資料が存在するのであれば、ツタンカーメン王墓内の鮮明で大きな図版も欲しい所です。もっというと、アマルナ宮殿やその周辺などの風景の想像図みたいなのが欲しい感じ。ああ、1日じゃ足りない!!絶対足りない!!住みたい!!落ち着け。

というわけで?一人で勝手に盛り上がってしまいましたが、中近東文化センターと三笠宮記念図書館のレポートでした!

◆関連リンク
中近東文化センター → http://www.meccj.or.jp
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